Command

　Commandとは、オブジェクト指向プログラミングにおいてギャング・オブ・フォーにより提案された23種類の公式、デザインパターンの1つです。このデザインパターンはオブジェクトの振る舞いに関係するパターンです。
　Commandパターンは、一言でまとめると、ある一連の処理に関して、処理命令のみで目的の処理を行えるようにしたパターンです。このCommandは「命令」という意味の言葉ですが、このデザインパターンも文字通り命令のみを行います。命令元は後の処理の詳細な内容は知らなくとも処理を終えてくれるという、いわゆるカプセル化できているという利点があります。例えるならば、レストランで料理を注文すれば、後は待っていれば、料理が運ばれてくるというイメージです。お客さんは料理の作り方を知っている必要はありません。
　Commandは、命令をするCommandクラスと命令を受けるReceiverクラスを用意することで実現できます。基本となるCommandクラスとReceiverクラスを用意し、Commandクラスを派生させた子クラスはReceiverクラスをインスタンス変数として持ちます。これにより、Command子クラスにReciever子クラスを渡しておくことで、ペアを組むことができ、Command子クラスの命令一つでReciever子クラスの処理が行われます。