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デザインパターン(Design Pattern)

 デザインパターンとは、オブジェクト指向プログラミングにおいて用いられている再利用性の高いコーディングのパターンです。
 デザインパターンは、ギャング・オブ・フォー(GoF)といわれる4人のプログラマによって書籍、Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software (オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン)で発表されました。
 デザインパターンは、プログラミングの歴史の中で最適なコーディング方法を模索する過程で生まれました。古くから使われている、構造化プログラミングでは、各モジュール再利用性に難がありました。モジュールソースコードのほかの部分に依存してしまい切り離して使用出来ない等、一度作ったコードをもう一度利用する、いわゆる再利用が難しいという問題があり、生産性に難がありました。
 そこで、再利用性に特化するため、オブジェクト指向が提案されました。モジュールをモノとして扱うオブジェクト指向により、コードの読みやすさや再利用性が改善されることが考えられました。しかし、統一的な指針や方法もなく、人々が各々のやり方で行うので読みにくいコード再利用がしにくいコードを作ってしまうこともしばしばありました。
 GoFらは、使用頻度の高いコードや利便性の高い構造をまとめ、扱いやすく再利用性の高い形として、デザインパターンという設計の指針を示しました。コーディングにおいて、特定の制約を設けることで、これらは適切に稼働し生産性が大きく向上しました。
 とはいえ、デザインパターン自体はよく使われるコーディングを誰もが利用できる形にまとめたものでしかありません。そのため、はっきりとした形で実装方法などを示すものではなくある程度曖昧な例でしかありません。デザインパターン自体も、すべての状況における最善の設計ではないので、注意が必要です。

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