クラス
クラスとはオブジェクト指向プログラミングにおいて、オブジェクトの設計図に相当するものです。クラスに基づいて作製されたオブジェクトの実体そのもののことをインスタンスとも呼びます。
クラスに基づいて作製されたオブジェクトは、自身の固有のデータを持ち、自身の動作も記述することができます。人というオブジェクトは、自身に関するデータとして「性別」「年齢」「身長」「体重」等の情報を持ちます。そしてこの人が例えば、マラソンランナーだった場合「体力」「走行距離」といったデータと「走る」という動作を持ちます。この場合、「走る」という動作を行うことで「体力」が減少し、「走行距離」が増加するというわけです。このようにクラスとは、あるオブジェクトのそれ自身に関する情報をひとまとめにしたものを指します。
この例で述べられた「体力」「走行距離」等をクラスの「属性」と呼びます。また、「走る」等のオブジェクトが実際に行う動作を「操作」と呼びます。
プログラミング言語のC++等では、属性すなわちオブジェクトの持つデータのことを「メンバー変数(フィールド)」と呼び、操作すなわちオブジェクトの振る舞いのことを「メンバー関数(メソッド)」と呼びます。
クラスは、オブジェクト指向プログラミングの基本的な構成要素です。また、このクラスは、カプセル化・継承・ポリモーフィズムなどの、オブジェクト指向プログラミングにおいて重要な機能を持ちます。