Bridge

　Bridgeとは、オブジェクト指向プログラミングにおいてギャング・オブ・フォーらに提案された23種類のデザインパターンの1つです。このデザインパターンはオブジェクトの構造に関するパターンです。
　このBridgeは、一言でまとめるとオブジェクト指向プログラミングにおいて、あるクラスにおいて「機能の拡張」と「機能の実装」を分離しそれぞれのクラスとして作製し、それらの橋渡しを行うようなパターンです。
例えるならば、ゲーム機等で色々なソフトをプレイできますが、ゲームのコントローラーは1つですのでどんなにゲームでも基本的には同じ手段でプレイできるようなイメージです。また、コントローラに振動機能がついたり特殊なジョイスティックがついたりしてもゲームの内容とは関わりありませんし、「コントローラ」と「ゲームの内容」は独立しています。
　Bridgeパターンでは、機能拡張と実装とを分けることで、それぞれを発展することが可能です。これには、オブジェクト指向における委譲という考えが用いられます。まず、機能の拡張のためのクラスと、実装を用意するインターフェースを設計します。インターフェースをクラスに委ねる(委譲)することで、Bridgeパターンを実現できます。このとき、丁度このクラスとクラスの間に架け橋が掛かっているようなイメージです。