PROFESSIONAL GAME CREATOR SCHOOL G学院 用語集

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Mediator

 Mediatorとは、オブジェクト指向プログラミングにおける23種類のデザインパターンの1つです。このデザインパターンはオブジェクトの振る舞いに関わるパターンです。
 Mediatorパターンは、一言でまとめると、プログラミングにおいて存在する様々な種類のオブジェクトが互いに参照しないように、仲介を行うパターンです。Mediatorは「仲介者」という意味があり、文字通りオブジェクト間を仲介します。例えるならば、買い物をする時に、肉や魚等様々な食品をそれぞれ製造元に問い合わせて頼むのでは大変なので、買い物客と業者の仲立ちをしているスーパーで全て揃えるイメージです。重要なのは、この時、買い物客と業者は互いを知らずとも関係が成立することです。これはオブジェクト指向では、オブジェクトがお互いに独立しており極めて良い状況です。逆にオブジェクトが独立していない状態、すなわちオブジェクト同士が関係が強い状態(一般的に互いに依存しているといわれる状態)では、一つのオブジェクトを改良するだけでも他のオブジェクトを変える必要があり、良くありません。
 Mediatorでは、オブジェクト同士が互いに影響し合わないようにそれらへのアクセスを引き受けるMediatorクラスを用意するだけです。処理はMediatorクラス内に記述するので、オブジェクトに依存しているのは、Mediatorクラスのみです。もしも変更がある場合は変更が必要なクラスとMediatorクラスのみを変更すれば良いという、非常に容易な変更のみで済みます。

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