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ゲームのお仕事

2019.10.23 Wed.
海外のゲーム会社(4)EU域内のゲーム会社

海外のゲーム会社(4)EU域内のゲーム会社

ゲーム好きの人の中には、海外ゲーム事情やゲーム業界などが気になる人もいるでしょう。
日本だけでなく海外にも有力なゲーム会社は多く存在し、将来的にはそちらに就職するのも選択肢のひとつに入るかもしれません。
そんな魅力的なゲーム業界ですが、欧州ゲーム業界になるフランスゲーム業界や、ドイツゲーム業界も注目を集めています。
欧州のゲーム事情について紹介したいと思います。

 

4ヶ国モバイルゲーム市場規模

ゲームは世界的に人気が高く、各国ではたくさんのゲーマーが思い思いにゲームを楽しんでいます。

 

ゲーム好きな人の中には、海外のゲーム会社への就職を希望している人もいるかもしれません。日本と同じように海外にもたくさんのゲーム会社があり、たくさんのスタッフが仕事をしています。その中でも高い人気を誇るのが欧州になり、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど様々な国に魅力的なゲーム会社があります。

 

そんなヨーロッパ主要4ヶ国のモバイルゲーム市場を見ると、今まではイギリスを中心に成長を続けていたのが、今後はドイツが市場の成長を引っ張っているような予測がされるなど、ヨーロッパ市場も変わろうとしているようです。ヨーロッパ主要4ヶ国のモバイルゲームの市場の規模は、2015年の時点でイギリスの市場が1,272億円と最も大きくなっていて、続いてドイツ995億円で2番手、そしてフランス793億円、イタリア382億円となっています。

 

国ごとにゲームユーザーの消費や習慣などが違いを見せる東アジア地域とは違い、欧州のゲームユーザーの行動は、各国とも似たような市場の特徴が見られます。実際に利用している端末は、東アジア地域よりもタブレットの利用率が高くなっています。
ドイツはイギリスと比べて、新しいサービスやテクノロジーなどの消費は全体的に消極的なのが特徴になり、スマホやクレジットカードなどの普及率も低めと言われています。

 

ドイツでは以前からパソコンのオンラインゲームに人気があり、たくさんのゲームユーザーが存在しているなど、ドイツ独特のゲーム産業や文化が根強いのです。近年は、ヨーロッパ地域でも最大の規模を誇る人口に加えて、高い経済力を武器にして、モバイルゲーム市場が急速に成長を続けています。
ドイツなど、欧州地域には有力なゲーム会社が多いことも、ゲーム市場が活性することに大きな影響を与えています。

 

クアンティック・ドリーム(Quantic Dream)

フランスにも様々なゲーム会社が存在していて、そのひとつにクアンティック・ドリーム(Quantic Dream)があります。
クアンティック・ドリームは、1997年に設立されたフランスのゲーム会社になり、フランスのパリに拠点を置いて活動しています。ゲームの他に、映画のモーションキャプチャーも引き受けているなど、非常に活躍しています。

 

ゲームは1999年にパソコンとドリームキャスト向けのソフトになる「Omikron: The Nomad Soul」が、こちらの会社としての第一作目になります。「Omikron: The Nomad Soul」の音楽はデヴィッド・ボウイが担当していて、その後は「Quark」というゲームの開発をしました。2002年には「ファーレンハイト」の開発を手掛けました。ファーレンハイトの北米版のタイトルは「Indigo Prophecy」で、こちらのゲームはプレイヤーが様々な選択をすることで、いくつものストーリーを楽しめるのが特徴です。

 

ファーレンハイトの特徴と言える点は、インタラクティブシネマ技術が採用されたことでしょう。
これによって、ゲームの楽しさが増した、と言われています。ファーレンハイトは発売前から話題になっていたゲームになり、日本を含めて世界的にも高い評価を受けています。

 

今までに見られなかったゲーム的な手法を作り上げましたので、他のゲーム会社へもかなりの影響を与えることになりました。
クアンティック・ドリームの公式サイトを見ると、売上は80万本を超えるなど、その人気の高さが分かると思います。2005年には、PS3用ソフトでもある「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」と「Omikron 2」の開発を発表しました。その他の主な製作ゲームとしては、「Omikron: The Nomad Soul」などがあります。

 

ゲームロフト(Gameloft SE)

フランスのゲーム会社としては、ゲームロフト(Gameloft SE)もあります。
こちらはフランスに本社を構えている、ゲームソフトの開発や配信を行っている会社のひとつです。

 

ユービーアイソフトを創業した一人になる、ミシェル・ギユモが設立して、現在はフランスの大手メディアコングロマリットのヴィヴェンディの傘下として活動しています。携帯電話ゲームメーカーとして、現在は世界80ヶ国以上に様々なゲームを提供しています。2007年第4四半期には、携帯電話ゲーム部門で世界一の売り上げを達成したことで話題になりました。

主な作品としては、アスファルトシリーズ、ダーククエストシリーズ、ギャングスターシリーズ、ギャングスター ベガス、ギャングスター ニューオーリンズ、モダンコンバットシリーズ、モダンコンバット5:Blackout、オーダー&カオスシリーズ、N.O.V.A.シリーズ、リアルサッカーシリーズ、GTレーシングシリーズなどがあります。

 

それらの作品は日本でも人気が高く、たくさんのゲームファンから注目されているのです。

 

Goodgame Studios

ドイツのゲーム会社としては、「Goodgame Studios」が有名です。

ゲーム好きの方の中には、「Goodgame Studios」という名前を一度は耳にしたことがある人もいるかもしれません。
こちらはハンブルクにあるゲームスタジオになり、ドイツでは最大のゲーム会社のひとつと言われています。

 

Goodgameというのは、元々は博士号を持つ2人の兄弟によってスタートした、非上場の会社です。2014年には2億200万ユーロ(2億2000万米ドル)の収入を上げるなど、その勢いは凄まじいものがあります。Goodgame StudiosはGoodgame Empireと同じように、2億4500万のオンライン・モバイルゲームユーザーを抱えているのも大きな特徴です。2014年末のスタッフの数は1168人で、前年と比べて92%増加しています。

 

現在は1200人を超えるなど、今後の成長が大いに期待できるゲーム会社ではないかと思われます。これまでも様々な種類のゲームを提供していますが、今後は無料で楽しめるモバイルゲームに注目していて、モバイルゲームの世界的なプレイヤーになることを目指しているようです。

 

欧州地域においての、ゲーム事情について紹介してきました。
ヨーロッパでもゲームの人気は今も上がり続けていて、世界中にいるたくさんのゲームユーザーから注目を集めています。クアンティック・ドリーム(Quantic Dream)やゲームロフト(Gameloft SE)、Goodgame Studiosなどの有力なゲーム会社も存在します。

 

どの会社もゲームを世界中に広めることに貢献していて、中には新しい方法などが他の会社へ影響を与えることもあり、これからの発展にも注目を集めています。

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