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ゲームのお仕事

2019.10.24 Thu.
海外のゲーム会社(5)韓国のゲーム会社

海外のゲーム会社(5)韓国のゲーム会社

日本国内はもちろん海外でもゲームは活気を見せていて、お隣の韓国でも注目を集めています。
韓国のゲーム業界も日本と同じように有力な会社が多くあり、次々に新しいゲームを発表しているのです。
そんな韓国ですが、モバイルゲーム市場に変化が見られている気配もあるようです。
海外ゲーム事情の中でも、韓国のゲームについて紹介したいと思います。

 

韓国のモバイルゲーム市場

日本や韓国を含めたアジア圏では、モバイルゲームやオンラインゲームの人気が高いのが特徴です。
そんな中でも、韓国のモバイルゲーム市場に変化が表れているようです。

 

その理由に挙げられているのが中国であり、2017年にはトップ100に20個前後ランクインしていた中国ゲームは、2018年にはその倍の40個以上にまで増えることになりました。アプリマーケットの売上総額においても、中国ゲームのシェア率が18%から22%に増加していくなど、その勢いを見せています。

 

一方でGoogle Playの売り上げランキングでは、X.D. globalの「少女前線」を始め、「崩壊3rd」やCHUANG COOL ENTERTAINMENTの「王に俺はなる」、Trigirls Studioの「神命」といった中国モバイルゲームが登場しているのです。

 

韓国モバイルゲームの市場では、中国モバイルゲームの影響力が深く広がっています。韓国の市場は、ゲームをリリースした後に色々な数字を分析して、マーケティングを徐々に掛けていくのが特徴です。ただ最近では、そのような運営の手法は全く通用しない状態になっています。そのためリリースする前に行われているマーケティングの段階で、可能な限りに多くの予算を利用して、大規模なマーケティングを行う必要が出てきています。

 

これによって多くのユーザーを最初から獲得できれば、中国に対抗できるのではないかと思われます。これからの韓国のゲーム業界は、サービスを提供する前にお金を費やすと、ユーザーを一気に集めるのが鉄則になってくるでしょう。そんな韓国ですが、他の国々と同じように有力なゲーム会社を見ることができます。

 

グラヴィティ(GRAVITY)

グラヴィティは2000年4月に設立されたゲーム会社になり、MMORPG「ラグナロクオンライン」の成功をきっかけに急成長をしました。韓国にも多くのゲーム会社が存在しますが、その中でも唯一NASDAQに上場している会社でもあるのです。

 

2005年8月31日には、筆頭株主でもある金正律(キム・ジョンリュル)会長が、本人と家族が保有している自社株52.4%(364万619株)の全てを、ソフトバンクの系列投資会社であるEZER社や、テクノグルーヴ社に売却したことで話題になりました。これによって事実上はソフトバンク傘下になり、売却は総額で約4000億ウォン、日本円に換算すると400億円にもなります。最近の状況を見ると、2005年10月にユン・ウンジン社長が辞任して、2006年の4~12月に、17.75%の株式を保有する2社が主になった少数株主公正委員会が、事業展開の検討や資料開示、経営陣解任などの要求を行い、2008年6月10日には、新理事にCEOにカン・ユンソクが就任しました。

 

グラヴィティの代表作としては、以下のものがあります。

 

◆「アークトゥルス」(2000年)

日本では日本ファルコムが2003年に販売

 

◆「ラグナロクオンライン」(2001年)

日本ではガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営

 

◆「グラビティモバイルシリーズ」(2003年~)

携帯アプリゲームサービス

 

他にも「ラグナロクモバイルシリーズ」も人気があり、カプラクエスト(2003年)、マジシャン編(2004年)、マーチャント編(2004年)、シーフ編(2005年)、ソードマン編(2005年)、アコライト編(2005年)、アーチャー編(2005年)などが有名です。

 

ペンタビジョン(PENTAVISION)

韓国の有力なゲーム会社としては、「PENTAVISION」もあります。   
ペンタビジョンは、ゲームの開発や販売を行っているゲーム会社です。

 

韓国のゲーム開発会社になる「Amuse World」と、その系列子会社のゲーム開発会社である「Family Production」のEZ2DJ開発スタッフの一部が、独立して設立しました。元々はWindows向けのオンラインゲームになる、「DJMAX Online」を製作するのが目的しています。

 

ペンタビジョンとして独立して以降は、「EZ2DJ PLATINUM」の開発に関わることになりますが、それを最後にAmuse Worldとの関係性はなくなりました。最近では2012年4月に「TECHNIKA TUNE」、日本版の「TECHNIKA2」のリリース後、Neowiz Mobileと合併します。それによって会社としての形はなくなり、「PENTAVISION STUDIO」としてNeowiz Mobileの携帯向けのソフトを開発する一部門としての役割を果たすようになっています。

 

ペンタビジョンの代表作としては、以下のものが挙げられます。

 

◆DJMAX Online

Windows オンライン音楽ゲームで、2004年6月から2008年3月21日まで提供していました。

 

◆DJMAX Mobile

携帯電話用コンテンツで、音楽ゲームを配信していました。

 

◆DJMAX Portable

PSP 音楽ゲームで、2006年1月14日発売されています。

 

◆DJMAX Portable International

PSP 音楽ゲームで、2006年10月27日に発売されています。

 

◆DJMAX Portable 2

PSP 音楽ゲームで、2007年3月30日に発売されています。

 

◆DUELGATE

Windows オンラインアクションRTSで、2007年10月17日テストがスタートしています。

 

◆DJMAX Fever

PSP 音楽ゲーム(北米向けタイトル)で、2009年1月27日発売されています。

 

ネクソン・コリア株式会社

韓国での有力なゲーム会社はいくつかありますが、ネクソン・コリア株式会社もそのひとつになります。

 

事業内容はオンラインゲーム開発・運営であり、日本法人である株式会社ネクソンが本社です。2011年12月14日に日本法人のネクソンを東京証券取引所第1部に上場し、その際に本社を日本に移転しました。

 

韓国にあるNEXONは社名を「NEXON Korea Corporation」に変更し、株式会社ネクソンの子会社になっています。

 

1996年には、世界でも初めてとなる映像つきオンラインゲームの「風の王国」の運営を開始したことで話題になり、商業的にも大きな成功を収めることになりました。2003年には、同じ韓国の開発会社であり、世界的にヒットしていた「メイプルストーリー」が率いるWizet社を買収し、それによって市場の拡大を図ります。

 

ネクソン・コリア株式会社は日本にも多くのファンを持っていて、今後の展開も楽しみな会社と言えるでしょう。

 

韓国のゲーム状況や、韓国で有力なゲーム会社について紹介しました。
韓国のゲーム市場では中国が力を持ってきているのが特徴ですが、韓国には成長しているゲーム会社が多いので、十分に巻き返しできるのではないかと思います。
韓国のゲーム会社は日本でも高い人気を誇っていて、多くのゲームファンから親しまれています。

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