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ゲームのお仕事

2019.10.22 Tue.
海外のゲーム会社(3)イギリスのゲーム会社

海外のゲーム会社(3)イギリスのゲーム会社

ゲームは日本だけでなく海外でも人気があり、多くのゲームファンの人たちから親しまれています。
イギリスもそのひとつであり、イギリスには有力なゲーム会社が多く、様々な魅力的なゲームを提供し続けています。
ここではそんなイギリスのゲームについて、イギリスのゲーム業界などを見てみましょう。
将来、ゲーム開発の仕事に携わりたい方は、イギリスのゲーム会社をチェックしてみるのもいいかもしれません。

 

ヨーロッパのモバイルゲーム動向について

日本と同じように海外でもゲームは高い人気を誇っており、多くのゲーム会社が台頭しています。
ヨーロッパ諸国でもたくさんのゲーマーがおり、新作が発表されるのを心待ちにしている人もいるようです。

 

そんな中、東京に本社を置く株式会社サイバーエージェントは、株式会社シード・プランニング デジタルインファクトと共同で、ヨーロッパ主要4カ国、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアのモバイルゲームの市場動向調査を行いました。そこではヨーロッパの主要4カ国のモバイルゲーム市場規模推計や予測などを、ビジネスモデル別に行っています。

 

スマートフォンの普及と相まって、F2Pモデルを用いたグローバルヒットタイトルが流行しており、ゲーム市場は急速に拡大してきているのです。ちなみに2015年の欧州主要4カ国におけるモバイルゲーム市場規模は、何と3,443億円にものぼるなどの勢いを見ることができます。

 

近年、世界的なヒットタイトルを輩出しているモバイルゲームですか、ヨーロッパでは多くのゲーム会社を輩出しています。世界的なヒットタイトルになったことでおなじみのカジュアルゲームや、ストラテジーゲームなどの大流行により、男女や年齢に関係なく、モバイルゲームが幅広い世代に浸透してきているのが今回の調査で分かりました。

 

最近の動向を見ると、人気のアプリ内課金を用いたゲームの課金需要が急速に拡大してきているのが分かります。ヨーロッパもそれらアプリ内課金を用いたゲームの人気が高まり、該当地域での市場成長が高まっています。また、ビジネスモデル別については、グローバル市場におけるトレンドと同じように傾向があり、フリーミアムモデルを主に市場形が成されています。

 

フリーミアムモデルを主に市場形の比率は年々上昇しているのが特徴ですが、その一方で、スポーツタイトルやIPタイトルなどの分野で高いプレミアム性を誇る、ダウンロードモデルが特定のユーザーから支持を得ています。その他、モバイルゲーム向けの広告もしっかり整備され、さらに広告モデルを採用したタイトルも増えており、こちらは中小事業者を中心に一定需要規模を維持しているようです。

 

 

イギリスのモバイルゲーム市場予測

世界的に人気のあるゲームがですが、イギリスのゲーム業界もそれは同じです。

イギリスもアメリカと同じようにテクノロジーの吸収率が早いのが特徴であり、スマートフォンやクレジットカードの高い普及率と相まって、モバイルゲームの課金市場が賑わいを見せています。課金タイプのモバイルゲームとしては、パズルゲームやアーケードゲームなどがあり、その中でも、パズルゲームやストラテジーゲームなどアプリ内課金との相性が良いとされています。

 

また、モバイル広告市場のアドテクノロジーも進展しており、モバイルゲームの広告モデルの比率が、ヨーロッパの主要4か国の中でもイギリスが最も高くなっているのがイギリス市場の特徴と言えます。イギリスのゲーム会社では、ミッドコアゲームに対する投資も活発に行われており、アクションゲームやスポーツゲームなどの分野にも、ある一定のシェア率を維持しつつあります。

 

そんなイギリスですが、以下のように有力なゲーム会社がたくさんあるのも特徴と言えます。

 

 

イグニッション・エンターテイメント「Ignition Entertainment」

イギリスの有力なゲーム会社のひとつが、こちらのイグニッション・エンターテイメント「Ignition Entertainment」です。

 

イグニッション・エンターテイメントは、イギリスに本社のあるゲームソフト開発・販売会社であり、2002年の4月に誕生しました。

 

2003年にアメリカ子会社を設立し、2004年以降、インド資本のメディアコングロマリットである、UTVソフトウェア・コミュニケーションズの傘下で活動を続けています。ちなみに、UTVソフトウェア・コミュニケーションズは、2012年にウォルト・ディズニー・カンパニーが買収しています。

 

その後、2004年10月に日本法人を設立しますが、設立当初はSNKプレイモアやマーベラスエンターテイメントといった、日本製ゲームの買い付けの業務が多かったです。2007年から日本にも開発スタジオを設立し、2009年8月には「たまらん」のWii日本語ローカライズ版の提供によって、日本のゲーム販売に乗り出します。

 

2011年6月には、自社開発であった家庭用ゲームから撤退し、発売元として携わっている「ドラゴンズクラウン」を最後に、日本の開発スタジオの閉鎖を示唆しました。自社開発を撤退した後は、販売部門としての活動に専念していきます。

 

このように、イグニッション・エンターテイメントは日本との関係性が高いゲーム会社であり、今後の活動が期待されるゲーム会社のひとつです。

 

 

ビッグ フィッシュ ゲームズ「Big Fish Games, Inc.」

イギリスには様々なゲーム会社がありますが、ビッグ フィッシュ ゲームズ「Big Fish Games, Inc.」も人気のあるゲーム会社のひとつであり、日本でも注目を集めています。

 

ビッグ フィッシュ ゲームズは、オンライン上で楽しめるダウンロードゲームや、ウェブゲームの開発・販売を行っている会社であり、本社はアメリカ合衆国のワシントン州 シアトルにあります。ビッグ フィッシュ ゲームズは日本語版のゲームも提供しており、現在は様々な種類のダウンロードゲームを創作して、世界へと発信し続けています。

 

ビッグ フィッシュ ゲームズのスタジオ内では、コンピュータをはじめ、モバイル機器やコンソール向けのゲームタイトルを開発したり展開したりしています。世界各地に存在している大手ゲーム開発会社や、個人でゲームを開発しているディベロッパーたちのゲームも提供しているのが特徴であり、日本を含む様々な国々にいるユーザーから、毎日、100万以上のゲームがダウンロードされているとか。

 

一度ダウンロードを介して購入したゲームは、ユーザー自身が所有できるのも大きな特徴と言えます。
ビッグ フィッシュ ゲームズが提供しているゲームは日本でも人気がありますので、一度はプレイしたことがあるユーザーも多いのではないかと思います。

 

ビッグ フィッシュ ゲームズ・スタジオゲーム作品「日本語版」としては、ミステリー事件簿: 続・レーブンハースト(2009年11月27日)、Drawn: 呪われた塔と魔法の絵の具(2009年9月26日)、ミステリー事件簿:レーブンハースト(2009年9月11日)、ミステリー事件簿:ハンツビル(2008年9月11日)、秘宝探索:タイタニック(2009年1月30日)、Azada(2009年4月3日)、ミスティック イン (2008年9月11日)などがあります。

 

世界的に人気のあるゲーマーですが、それはヨーロッパでも同じです。

 

ヨーロッパの主要4カ国である、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアでもモバイルゲームなどのゲームに人気があります。今回はイギリスのゲーム業界について見てみましたが、日本との関わりが高い会社も少なくありません。海外のゲーム事情が気になる人も多いと思いますが、欧州ゲーム業界もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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