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G学院のコラム

ゲームのお仕事

2020.03.01 Sun.
ゲーム業界プロフェッショナルからのメッセージ②

ゲーム業界プロフェッショナル プロフィール

株式会社ビジュアライズ
エンタテイメント事業部 ゲームグループ
ジェネラル・マネジャー

落合 徹

① 最初に主な仕事内容を教えて下さい。

 

ゲームのサーバ側プログラムの設計と開発や、個別のゲームに関わらず事業部全体で使うような、フレームワーク、運用ツールなどの調査や開発を行ったりします。現在の役職で言うとメンバーの育成をすることが最も重要な仕事となっています。

 

② 入社前の経歴を教えて頂けますか?

 

情報工学系の大学・大学院を卒業して、前職のソフト開発会社に就職しました。

 

大学時代にプログラムの授業はありましたが、ほんの触りだけしかやらず、研究室で論文を書く上で必要であれば、プログラミングや資料作成に必要なソフトの使い方を独学で学んでいました。

今のようにインターネットも普及していない時代だったし、技術書は高価でたくさんは買えないので、図書館や書店の立ち読みで勉強していました。

 

新卒で就職したのは、ATMや企業内の基幹システムなどを開発するソフトウェア会社だったので自分もそのような開発をするつもりで入社しました。入社早々、社長から「マルチメディアソフト(今で言うエンタメ系のソフト)の開発に興味ある?」といきなり言われました。

学生時代 数値と簡単なグラフが出るような地味な研究プログラムだけを3年近くやっていたり、向かいの研究室がMacでグラフィカルなUIのプログラムをやっているのを羨ましく思っていたので、「華やかなプログラムができるかも!」と言う期待で「興味あります!」と即答し新設されたマルメディア事業部に配属されました。

そこでは学生時代から秘めていた思いが伝わったのか新卒ながら最初の1年で企画、開発、デザイン、営業と全ての分野に携わらせてもらうことができました。

 

③ 株式会社ビジュアライズ入社のきっかけは何ですか?

前職で時代の流れに応じ、マルメディアタイトル開発->PCゲーム開発->携帯電話用(ガラケー)サイト開発->携帯電話用(ガラケー)アプリ開発と移ってきたのですが、ガラケーのサイト、アプリに関しては世の中で大々的に流行る前から興味が湧き、個人的に調べ「面白そう、ビジネスとしても大きくなりそう」と考えて社長に提案し、事業部として開発をスタートさせました。

 

当時は寝ても覚めてもプログラミングが楽しくて、仕事でも趣味でもガラケーアプリを作り、作っては、当時いくつかあったアプリダウンロードサイトで配信を行っていました。アプリダウンロードサイトを運営している会社がいくつかあったのですが、その一つの会社のプロデューサーだった弊社代表の安達と知り合ったのもこの頃です。

 

何度か仕事をした後に「ビジュアライズ」立ち上げの話をされ、自分の興味のある分野であると共に、自分を必要とされていることを感じたので転職することを決めました。

 

④ ゲーム業界を目指したきっかけを教えて下さい。また、そこからどのようにゲーム業界を目指していったのですか?

 

明確に「ゲーム業界を目指した」ということはないのですが、自分の興味と特技に従ったら今の業界にいたという感じです。

小学生時代は、LEDゲームやゲームウォッチで遊んだり、まだ当時は「不良の溜まり場だ」と言われるような薄暗いゲームセンターに通ったりと、今のゲームとは全然違うレベルやボリュームなのですが、子供の頃からゲームで遊ぶのが大好きでした。

中学生の時、当時発売されたばかりのファミコンを同級生に見せられて「ゲーセンでやるようなゲームが家でできるの!?」と衝撃を受けました。

 

別の同級生が休み時間にノートに呪文のような物を書いているのを見て「何それ?」って聞くと「プログラムって言って、これをパソコンに入れるとゲームを作れるんだよ」と、「パソコン?プログラム?ゲームを作る?」全く異次元の話をされました。別の同級生に聞くと「俺もやってるよ」と「こんにちはマイコン」と言う漫画で学ぶプログラミング入門書を貸してくれました。

これまた衝撃が走り、自分の知らないところにこんな楽しそうなことがあるのか!と一瞬で興味が湧きました。当時低価格パソコンとしてMSXシリーズが発売されたこともあり、ファミコンよりは親にねだりやすいと思い。将来役に立ちそうだということを切々と語り誕生日のプレゼントとして買ってもらいました。

 

購入してからプログラミング(BASIC)の勉強はしてたのですがゲーム作成となるとなかなか難しく、「ああファミコン買ってもらえば良かったなあ」と友達を羨ましく思っていた記憶があリます。

 

その後、何度か性能の良いパソコンに買い替えながら、パソコンの知識が増え、挫折しながらもプログラミングも少しずつ理解できるようになってきましたが、結局はゲームばっかりやってました。

ただ今思えば、学生時代にゲームで遊びまくったおかげで、「プレイヤー側としてのゲームは卒業。ゲームを作る側になりたい」と思うようになったのだと思います。

 

⑤ どのようなゲームに携わりましたか?また、これまでのゲーム作りの中で感じた苦労ややりがいはありますか?

 

前職ではFlowrerGadenというテトリス、ぷよぷよのような落ちものゲームをコンシューマ機やインターネット(ホームページ)版、PC版、ガラケーアプリ版で企画・開発しました。

ビジュアライズではFlashミニゲームや恋愛ゲーム、ソシャゲ(カードバトル)に多く携わりました。

時にはクライアント側、時にはサーバ側を開発してきましたが、そこで感じるのは「ゲーム業界は流れが速い」ということです。

クライアントの技術の流行りによって、サーバ側で使う技術が変わったり、その逆だったり、「これを覚えておけばいいや」と思っても様々な事情で数年後には廃れた技術になることもあります。そんな時、また新しい技術に追従しなければならないのが苦労だと感じます。

ただ、その新しい流れを自分の物にできれば、社内でも社外でも逆転することが可能で、同僚や先輩を抜かしたり、他社より優位に立ったつことができると言うのが最大のやりがいでもあります。

 

⑥ ゲームクリエイターは、どんな人が向いているのですか?

 

ゲームが好きであるということはもちろんなのですが、これは好きなゲームをやりこむというだけでなく自分がプレイしていないゲームや新しく発表されたゲームにも目を向けて、それらはどのようなポイントが人気なのか、また、どのような技術で作られているのかなど、裏側に隠れた要素にも興味が持てる人が向いていると思います。

5G、VR、AR、AI、IoTなどなど、今後ますますIT技術が発展していくので、それらをどのようにゲームに活用していくか企画者も技術者もその辺りの情報に目を向け、耳を傾けてられるような人が向いていると思います。

 

⑦ ゲームプログラマーとして働く為に、必要なスキルは何ですか?

 

スキルと呼ばないかもしれませんが、「プログラムは手段である」という考え方、「変化を楽しめる」という気持ちを持てるかどうかだと思います。

プログラミング技術を向上させるのは当然必要なのですが、使うかどうか分からないのにプログラムの勉強だけやるのは意味がないと考えています。

自分自身やプランナー、チームメンバー、顧客が目指す目標があり、それを目標を達成する手段としてプログラミングがあります。そのプログラムを作り出すために足りてない部分は勉強し埋める必要がありますが、時には他の言語、他の技術、プログラム技術以外にも目を向けるのが大事だと思ってます。

自分が若い頃は、書籍を購入したり、社内にしかない情報・技術を先輩から教えてもらうのが勉強方法でした。それに対し現代は、ほとんどのものがオープンだったり、共有されていたり、勉強会があったりと情報を手に入れる手段がたくさんあります

一人で黙々と勉強するだけでなく他のエンジニアと交流して情報と知識を得るそれが技術スキルアップをする一番の方法だと考えた場合、プログラマー(エンジニア)の一番大事なスキルは、コミュニケーションスキルだと考えています。

 

⑧ 社内ではどのような体制でゲーム開発が進められているのでしょうか?また、 ゲーム開発には何人程度が関わっていて、どのような役割分担になっているのですか?

 

規模や期間及び新規開発なのか運用なのかにもよりますが大体のメンバー構成(比率)は次のような感じです。

プロデューサー・・・1〜2名
ディレクター・・・1名
プランナー・・・2〜3名
クライアントエンジニア・・・3〜5名
サーバエンジニア・・・2〜3名
デザイナー・・・3〜5名
テスター(クオリティーコントロール)・・・2〜3名

簡単に言うとプロデューサーが予算を決めて開発をスタートさせます。何を作ればいくらぐらいの売り上げを得られそうだと目標を立てそれに見合う、人員数、開発期間、開発物のボリュームを決めます。

これが予算とコストです。

予算の出どころが自社案件と受託案件(社外からのオーダで制作)の場合では違いますし

それによってコストの考え方も違ってきます。その予算と人員、期日の範囲内で作り上げるかをディレクターが管理して 各セクションの進行を管理し、各セクションが具体的な物を作って行きます。

 

各セクションの役割(概要)
プランナー:企画
エンジニア:開発
デザイナー、イラストレーター:制作(グラフィック関連)
テスター:テスト
→開発するゲームに応じシナリオやサウンドなども必要

⑨ 若いクリエイターに対して、どのような印象を持っていますか?また日頃、部下や後輩たちに教えていること(=学生にも知っておいてもらいたいこと)は何ですか?落合様が人材育成で日頃から気にかけていることがありましたら教えて頂きたいです。

 

 

若者を一括りで見るわけではないですが、これまで見てきた中に多く見えた傾向としては、「言われたことはしっかりやるけど、言われないことはやらない。」という印象受ける人が多いです。あと「言われればやります。」と言う人も多いです。

先輩は部下・後輩に対して「言ってないことまでできる」「言われる前に調べてる」と言うのを期待しています。

要するに、「〜をやってください。」と言う指示に対し、その先、その裏の意図を想像し、自分なりのプラスアルファした成果を提出して欲しいと思っています。

 

ただ、どんな時でもプラスアルファするのは難しいのですが、本気でその思いがあればプラスアルファしようとしたことは相手に伝わるはずです。

そうすることで更なるアドバイスをもらえたり自分自身新たな発見をしたりして、スキルアップが加速されると考えています。

なので、常に相手の意図を汲んで、自分なりの全力を出すようにと若い人には伝えてます。

 

⑩最後にゲーム業界を志望する学生にメッセージをお願いします。

 

今までお話ししたことの繰り返しになりますが、夢や目標を持ってください。
小さいことでも良いです。仕事が作業が大変な時、その夢が前を向く原動力になります。
そして、「プログラミングがしたいゲームが作りたいと言うのは目標ではなく手段だ」と言うことも気に止めておいてください。

 

簡単な例ですが「人と人が仲良くなる世の中にしたい、そうなるよう協力し合うことでクリアできるゲームを作りたい。」と考えた時

目標:人と人が仲良くなる世の中

手段:ゲームを作る、そのためにプログラムをする

となります。

学生時代にいっぱい遊んで、いっぱい勉強して、自分が興味を持てるものは何なのかを自分自身確信できように探してみてください。

そして、お互い興味や目指すものが一緒なら、IT業界、ゲーム業界で一緒に働きましょう!待ってます。
自分も皆さんに負けないように成長を続けます!

【開発、設計に携わった作品】

異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 X Reverie
https://www.isekaimaou-game.com/

運命の恋をしたオトナたち
https://www.visualize.co.jp/business/game/

ロボット関連事業:ロボットコントローラー
https://www.visualize.co.jp/business/hitech/

落合様ありがとうございました!

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