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プログラミング

2019.09.22 Sun.
プログラム言語について(4)Python

プログラム言語について(4)Python

近年では、日本でも多くのプログラム言語が使用されるようになりましたが、そのひとつにPython (パイソン)があります。
様々なところで使用されていて、特に機械学習の分野ではディフェクトスタンダードとしても有名です。
Pythonは非常に注目されているプログラム言語ですが、普及はまだまだです。
そんなPythonについて知っておきましょう。

Python (パイソン)について

プログラミングで必要なプログラム言語には様々な種類があり、その中のひとつがPythonです。

Pythonは、最近では日本国内でも注目をされるようになったプログラミング言語ですが、汎用性が高いことやPython を使用してコードを記入するといったメリットについては、あまり知られていないのが現状と言えます。

 

Pythonという言語は1991年に、オランダ人であるグイド・ヴァンロッサムというプログラマーが開発しました。

オープンソースによって運営されているのが特徴になり、イギリスBBCの人気コメディ番組である「空飛ぶモンティ・パイソン」がPythonの名前の由来とされています。

Pythonは色々な用途で利用されていて、Webアプリケーションを始め、デスクトップアプリケーションや組み込み開発、さらに人工知能開発やビッグデータ解析など、あらゆる分野で力を発揮しています。

 

Pythonの主な特徴のひとつが、少ないコードによって簡潔なプログラムが書けることです。他にも専門的なライブラリがたくさん存在している、ということも特徴と言えるでしょう。Pythonには魅力が多いですが、元々はコードを書きやすく、読みやすくするために開発されたプログラム言語でもあるため、どのようなプログラマーやエンジニアが記入をしても、同じようなコードになるように作られているのです。

 

Pythonのプログラミングコードが簡単な理由にはいくつかありますが、そのひとつに挙げられているのが「オフサイドルール初稿」です。オフサイドルール初稿というのは、行の頭部分を一マス下げるすることで、文の塊を指定するものです。

ゲームなどを開発する世界では、他のプログラマーが書いたコードを読むことができることが、とても重要と言われています。
Pythonの場合は、開発する際に役立つプログラム自体をまとめた、ライブラリの数が多いことも嬉しい点です。

実際のライブラリの数は数万以上あり、そのような既存のライブラリを有効的に活用すれば、プログラムの作成が効率化されていきます。もちろん自分が作ってみたいプログラムも、容易に作成することができるようになります。

 

Pythonを使用するメリット

日本でも認知度が高まってきたPythonですが、現在ではたくさんのWebアプリケーションの開発などで活躍されています。

その中でも代表的なWebアプリケーションとしては、YouTubeやInstagram、EvernoteやDropBoxなどがあります。

これらのアプリは有名ですので、知っている人も多いのではないかと思います。

このアプリの全てが、Pythonによって開発されているのです。
特に最新のWebアプリを開発するためにPythonを利用する機会が多くなり、そこには以下のようなメリットがあるのも理由と言われています。

◆機械学習開発に向いている

AIというと話題の分野でもありますが、Pythonは人工知能を搭載したソフトウェア、その中でも機械学習を使用したソフトウェアの開発分野で多く活用されています。
コードが簡潔なことはもちろん、機械学習を初めて学ぶ人にとって非常に習得しやすい言語であることも人気の理由になり、これから機械学習を始めようという方にもおすすめです。
Pythonは機会学習をするときの基本のプログラミング言語である以外に、統計処理や数値計算も得意分野にしています。
そのような特徴自体も、ディープラーニングやデータ解析処理として、よく利用される理由のひとつに挙げられています。
具体的に見ると、TensorFlow(テンソルフロー)と呼ばれる機械学習ライブラリが、ディープラーニングやニューラルネットワークの分野で活躍していることが分かります。

 

◆ゲームのアプリケーション開発ができる

Pythonを利用すれば、ゲームや組み込みアプリ、さらにデスクトップアプリなど、様々な分野のプログラムを制作できます。
Pythonでは、実にたくさんのライブラリを揃えていますが、それが様々な分野の開発を簡単にしています。

 

◆Webフレームワークでの効率アップ

Webフレームワークというのは、Webアプリケーションを開発するために必要とされる機能を組み合わせて作成した、Webアプリケーションのサンプルのようなものになります。
フレームワーク自体は、Webアプリケーションはもちろん、それ以外にもゲームや機械学習といった色々な目的のために用意されています。
Webフレームワークとしてよく見かけるものとしては、DjangoやFlask、BottleやRuby on Railsなどが有名です。

様々なソフトウェアのサンプルが準備されていますので、後は必要な情報をフレームワークに入力するだけで、希望するアプリを作ることができるのです。
アプリによっても変わりますが、特に難しくなければ、それこそ数分程度でWebアプリケーションを仕上げることもできるでしょう。

フレームワーク自体にはライブラリなど、多くのプログラムが盛り込まれていて、そこに新しい機能を追加したいときには、逆にライブラリのインポートも可能です。
フレームワークを活用することで、短時間で素晴らしいプログラミングが可能になります。

 

書き方が統一されていますので、他のプログラム言語と比べて、管理や修正を効率良く行えるようになります。
ただフレームワークを有効活用するためには、Pythonの書き方はもちろん、他にもフレームワーク独特の記述方法を習得しておかなければいけません。
特に企業では、フレームワークを有効的に扱うことができる人材を確保する必要があり、そのために求人を募集するところもあるようです。

 

Pythonの活用事例

Pythonは利便性が高いこともあって、様々なアプリの開発で使われています。
その中から有名な事例をいくつか紹介します。

 

◆YouTube

まずはYouTubeですが、こちらのアプリは2005年に設立され、それ以来は世界中のユーザーから親しまれています。
現在では世界一の動画共有サイトとして知られるまでになり、日本でもたくさんのユーチューバーが誕生し、現在も活躍していますので、ご覧になっている人も多いと思います。

 

◆Instagram

YouTube同様に、こちらも人気のアプリになり、現在は10億人を超えるユーザー数を誇る人気写真共有サイトになっています。
InstagramもPythonのDjangoと呼ばれるフレームワークを使用して構築された、Web系のアプリケーションです。

 

◆Dropbox

Dropboxは2007年の設立以降、様々なサービスを提供し続けています。
あらゆる環境からアクセスできるような、オンラインストレージサービスが人気です。

人気のプログラム言語のひとつである、Python (パイソン)について紹介しました。
Pythonも他の言語と同じように、様々な分野で活躍しています。
これからプログラム言語を学習する人もいるかと思いますが、Pythonもしっかり勉強しておきましょう。

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