Web作成を行うために、一度は聞いたことがあるプログラム言語のひとつが「Javascript」ではないでしょうか。
Javascriptは、全てのブラウザで稼働する唯一の言語であり、Web関係の仕事をしている会社では、必ずと言って良いほど目にする言語と言えます。
それだけ人気のある言語ということもあり、仕事の求人も多いです。
そんな人気の言語でもある、Javascriptについて紹介したいと思います。
Javascript(ジャバスクリプト)
Javascriptは1995年に開発された言語になり、元々はWebサイトに動きを生むために開発されたものです。
それ以降は需要が高まっていき、近年ではWebサイトはもちろん、アプリを開発する上でも無くてはならない重要なものになってきています。ネット検索すると、数多くのWebサイトが出てきますが、それらのサイトほぼ全てにJavascriptが使われているのです。
WebサイトやWebアプリ、サービスなどの開発に使用されることが多いこともありますが、他にもデスクトップアプリやスマホアプリ、パソコンゲームやIoT、さらには人工知能の開発など、ありとあらゆる業界で利用できるようになっています。
現在の人気を見ていると、今後も様々な方面での活用が期待できると考えていいでしょう。
Javaとの違い
Javascriptと聞くと、プログラム言語のひとつであるJavaをイメージする人もいるのではないでしょうか。JavascriptとJava、どちらも似たような名称のプログラム言語になりますので、両者を混同する人も出てくると思います。
両者の名前は非常によく似ていますが、JavascriptとJavaは単に名前が似ているだけで、内容的には全く別のプログラミング言語になります。
例えば、オーストリアとオーストラリアと同じになり、それぞれ国という点では同じ分類になりますが、場所的には全く異なり、住む人間も環境も、法律でさえも全然違う国になります。
JavaScriptとJavaとの関係も全く同じであり、元々Javascriptの方は、「LiveScript」という名称によって開発されましたが、その当時からJava自体は高い人気を誇っていたため、その勢いにあやかる感じでLiveScriptからJavascriptへと名前を変更したのです。
Javascriptは人気の高いプログラム言語のひとつになり、Web業界を見ると多くの会社で使用されるほどの人気ぶりです。
表側のフロントエンドはもちろん、人の目に見えないシステム側のサーバーサイドでの開発が可能など、これからプログラミング学習を始めようという人は、是非押さえておきたい言語と言えます。
Javascriptで作れるもの
Javascriptを利用すれば様々なものを作ることができますが、基本的には「Webページの動作」、「Webアプリ開発」、「ゲーム開発」、「スマホアプリ開発」などが挙げられます。
この中で、最も一般的に使われているのが、Webページに対して動作を付けることです。具体的には、ランキングやバナー広告などを表示するためのサイドバーや、複数枚の写真をスライドさせながらの表示、ユーザーが操作することで表示を替えられるWebページなどがあります。
他にも、Webページ上に地図を表示できるような「Google Maps API」なども、Javascriptを用いて作ることができますし、LINEやTwitter、FacebookやInstagramなどのSNSや、チャットのような本格的なアプリの開発も可能です。
一方でWeb系のサービス以外の分野を見ると、iPhoneやAndroidといったスマホアプリでも使用できるなど、その魅力は広がっていきます。Javascriptの技術が身につけば、パソコンゲームと同じように人気のあるスマホゲームなども手軽に制作できるのです。
JavaScriptでできるサービスとは
Javascriptを利用すれば、魅力的なサービスの構築も可能です。
サービスとして有名なのは、「メルカリ」、「グノシー」、「CAMPFIRE」などがあり、それらのサービスの全てJavascriptで作られたわけではありませんが、その中でも動的な部分にはJavascriptが用いられています。
初心者におすすめの作品とは
Javascriptを利用すれば様々なものを作れることから、これからプログラミングを学ぶ人にとって最適な言語ではないかと思います。
ただ作品の数が多いので、最初から作りたいものを見つけることは難しいかもしれません。
そこでJavascriptからプログラミングを学んでみたいという人は、最初は簡単なWebアプリケーションの開発から手掛けた方がいいでしょう。
簡単なものから入った方が、次のステップへと進みやすいのではないかと思います。
色々なものがありますが、例えばカレンダーの作成や、ビンゴアプリの作成などがおすすめです。
大切なことは、最初にひとつのアプリを作ってみることで、次回に作りたいサービスや自分に足りないスキルが見えてくることがあります。
何でも構いませんので、まずは簡単なものからスタートしてみましょう。
ただどんなに簡単なアプリであっても、アプリの作成にはHTMLとCSSなど、別の言語の知識も必要です。
そのためプログラミング学習をスタートした当初は、想定外に時間がかかったり、思いもよらないエラーに躓いたりして、なかなか進まないことがあるかもしれませんが、慌てずマイペースで続けることが大切です。
Javascriptを使用するメリット
Javascriptはとても便利な言語になり、様々なところで使用されています。
Javascriptを使用するメリットについて紹介します。
◆ほとんど全てのブラウザ上で稼働する
今のところ、Javascriptは全てのブラウザ上で稼働することが分かっています。
パソコンはもちろん、スマホでも同じです。
数あるプログラミング言語の中で、ほとんど全てのブラウザで稼働するプログラムは、Javascriptしかありません。
将来的には多くのサービスがネットで利用できるようになり、ブラウザ上で動かせるようになっていくと思われますが、その際にJavascriptの存在意義は、より確実なものになっていくことでしょう。
◆フレームワークが豊富である
Javascriptには、様々なフレームワークがあります。
フレームワークというのは、それぞれの言語に準備された、アプリのサンプルのようなものです。
フレームワークを用いることで、アプリの作成にかかる時間を短縮することが可能です。
Javascriptのフレームワークとしては、「Vue.js」、「Angular」、「React」などがあります。
Javascriptをしっかり学ぶことで、それらのフレームワークの理解も深まり、開発するスピードを高めることができるのです。
プログラミング学習で学ぶべき言語のひとつと言える、Javascriptについて紹介しました。
Javascriptは、ほとんど全てのブラウザ上で稼働することができるなど、メリットが多いのが特徴です。
プログラム開発では欠かせない言語ですので、しっかり学ぶことをおすすめします。