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G学院のコラム

2020.02.21 Fri.
次世代通信「5G」って何

次世代通信「5G」って何

これまで4Gだったものが、5Gに変わるということで心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
しかし中には5Gと言われても、何のことなのかサッパリ分からないという人もいるでしょう。
4Gから次世代通信の5Gに変わると、スマートフォンでアプリやデータをダウンロードする際に、今まで以上に早く完了させることができます。
パソコンを操作する際にサクサク作業ができるようになるので、仕事でパソコンを使っているという人にも大きなメリットがあります。
そこでネットワークの歴史について覚えながら5Gとは何か、4Gと5 Gの違いやメリットやデメリットなどについて紹介したいと思います。

 

ネットワークの歴史

ネットワークの歴史は1980年代にまで遡り、ネットワークはアナログ回線で自動車電話やショルダーホンなどが販売されました。

この頃は今のようにメールを送ったりインターネットに接続することができず、通話のみが使用可能な時代でした。

しかし1990年代になると2Gが登場したことでデータ通信が可能となり、2000年代には3Gによって通信スピードをアップさせることが可能となりました。

さらに2010年代には4Gが登場したことにより、スマートフォンを持つ人が増え、ネットを通して動画を観覧する人が増えました。

 

従来の携帯では通信状況が悪くて、動画を再生するのが遅かったり、ネットに接続した際に情報をダウンロードするのに時間がかかったりすることもありました。

しかし4Gになってからは通信速度が改善されたことで、ゲームやチャット、ネットの情報や動画などを観覧するときにストレスを感じることが少なくなりました。

今の状態では4Gで良いのではないかと思う人もいるのですが、これからの将来のことを考えると、4Gでは対応しきれない状態が来ると考えられ、5Gが登場することになりました。

 

5Gとは何か?

5Gとは、第5世代移動通信システムのことになり、2020年の春からサービスの開始が予定されている次世代ネットワークです。

韓国やアメリカなどでは既にサービスが開始されているのですが、超高速化や超多数同時接続、超低遅延が可能となります。今現在スマホでメールやSNSを送ったり、音楽や動画などを楽しむのに、4Gでも通信状況にそこまで大きな不満を感じたことはないと思います。

 

しかし今後はIoT化が急速に進むことを考えると、身の回りのありとあらゆるものがネットと接続されるようになるので、通信回線を増やす必要があります。

 

IoT化されることで起きること

IoT化とは「Internet of Things」の略になり、モノのインターネットという意味があります。
全てのモノがネットに繋がることで、スマホやタブレット、パソコン以外にも家電やヘルスケア機器、乗り物などもネットに接続できるようになると考えられています。

バルセロナではIoT化を積極的に取り組んでいて、路上に埋め込まれたセンサーによって、時速30キロ以上で走行している車をセンサーが感知すると、前方の信号が自動的に赤に変わるというシステムを取り入れています。これは歩行者の安全を最優先に考えたシステムで、小さな子供や高齢者などを守る役割もあるとして、役立てられています。

家電や乗り物などのIoT化を目指すためには、4Gよりもさらに通信速度が速い、5Gが必要になるという理由が理解できると思います。

 

4Gと5Gの違い

4Gと5Gの違いは、通信速度や同時接続数、遅延速度にあります。
4Gのときは通信速度が最大1Gbpsだったのが、5Gになると最大20Gbpsとなり、通信速度は4Gの20倍となります。
同時接続数は4Gが10万台/平方kmだったのに対し、5Gでは100万台の同時接続が可能となります。

一方で遅延速度に関しては、4Gが10msだったのに対し、5Gは1msなので10分の1となり、10倍以上の効果が見込まれると考えられています。

4Gから5Gに変わるだけで、30秒かかっていたデータのダウンロードが3秒で完了するようになり、スマホやタブレットなどがスムーズに操作できるようになるでしょう。

 

5Gに変わることで得られるメリット

4Gから5Gに変わることでネットやYouTube、HuluやAmazonPrimeなどの動画配信サービスを利用する際に、より動画を快適に観覧することができるようになります。

 

4Kや8Kなどを、高画質で動画を観覧できるようになります。

通信速度が速くなることによって、アプリやゲームなどの向上も期待できるので、アプリの更新やゲームの起動などでもたついたり、イライラすることもなくなるでしょう。

その他のメリットとしては、通信コストの削減、IoT化の促進、低遅延化による信頼性が向上する、と言われています。

通信が大容量になり、同時接続が可能となるので通信障害を起こすことがなくなり、通信回線やネットワーク上で送受信する信号やデータなどをスムーズに行えるようになります。

 

そのため中継装置の設置によるコスト削減に繋がるのではないか、と考えられています。

 

5Gに変わることで発生するデメリット

5Gになることで様々なメリットが得られる分、発生するデメリットもあります。

5Gになることで発生する最大のデメリットは、サイバー攻撃が増えるということです。
今まで以上にたくさんの機器がネットに繋がることで、サイバー攻撃のターゲットが増えてしまいます。

2018年に観測した2,121億パケットのうち、半数程度がWebカメラやホームルーターなどの狙ったサイバー攻撃であることが分かっています。

5Gに変わると今まで以上に攻撃対象が増えてしまうので、ネットに繋がる機器が増えれば増えるほど、注意が必要になります。

 

セキュリティ面でも欠陥があることが分かっていて、アメリカの研究グループの発表によると、問題が起きやすい4Gのセキュリティポリシーを引き継いでいるようです。

電話の内容を聞かれてしまったり、位置情報を取得されたりする可能性もあるので、5Gになったら通信速度は早まるものの、危険性が高くなる恐れがあります。

5Gになったときはセキュリティ対策として、ソリューションが必要不可欠となり、セキュリティを強化さることで安全性も高まるでしょう。

セキュリティ対策が万全となれば、5Gになったとしてもサイバー攻撃を受ける心配が少なくなり、大きなメリットを感じられるのではないかと考えられます。

 

アメリカでは5Gになったことで、2018年に世界初となるIoTセキュリティ法案が成立しました。

日本でも同様の法律を整備する必要があると言われていて、5Gが普及していくにつれて新たな法律も作られるのではないかと考えられています。

今後はありとあらゆるものをネットに繋ぐ時代が訪れるので、自動車の運転や医療、農業などに関しても利点が大きいとされています。

5Gは4Gに比べて通信速度や同時接続数、遅延速度が改善されます。
通信速度については今までの20倍、同時接続数については1倍、遅延速度は10分の1になります。
そのため、これまでアプリやゲーム、動画の観覧などのデータのダウンロードが遅かったりしていたのが改善され、スムーズにスマホを操作できるようになるでしょう。
5Gは自動車の運転や医療、農業などにも役立つと考えられていて、生活も大きく変わり遠隔操作で色々なことができるようになると考えられます。
5Gになるのは目前なので、セキュリティ面についての対策を考えたり、家族で一気に5Gに変えるのかなどを検討しておいた方がいいでしょう。

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