入れ子

　　入れ子とは、プログラミングにおいては、あるモノの中にそれと同じモノを入れた構造です。入れ子という言葉自体は、ある器に対して、それをひとまわり小さくした同じ形の器を順々に入れること、という意味がありますが、まさにそのようなイメージです。入れ子とはしばしばネストと呼ばれます。
　オブジェクト指向のプログラミングを例にとると分かりやすくなります。オブジェクト指向では、プログラム中でオブジェクトが複数登場しますが、オブジェクトAが自身を保持できるような性質を持っていた場合、Aの中にAと同種類のオブジェクトBを保持できることになります。Aの中にBを入れることが可能というわけです。そして、Bの中には、ABと同種のCというオブジェクトを保持することができ、Aの中にBがあり、そのBの中にCがあることになります。理屈の上では、この入れ子を永遠に続けることもできます。
　「何かの中に同種の何かが入っている」というこのような関係はプログラミングにしばしば登場します。