親子関係(Unity)

　親子関係とは、Unityプログラミングにおいてシーン中のゲームオブジェクト間の関係を示す言葉です。
　親子関係という機能は、一言でまとめると、グループ化のように、オブジェクト同士を一括りにまとめることを指します。また、まとめた際にオブジェクトの中で、上位のオブジェクトが必ず一つ設定されます。他の下位オブジェクトは入れ子式にこの上位のオブジェクトに属しています。親子関係を結ぶことで、下位オブジェクト(子)は上位のオブジェクト(親)の移動や回転、サイズ等の影響を受けます。厳密には、この機能はTransformコンポネントの機能によって親子関係が成立するようになっています。
　例えばトラックというオブジェクトと積荷というオブジェクトがあるとします。トラックに積荷を積み、トラックである地点まで移動する時、トラックの移動量に合わせて積荷も同じように移動することが望ましいです。その場合、トラックを親として積荷を子として設定し、移動させると簡単に実現できます。これを親子関係使わずに行おうとすると、積荷側は移動量が全く分からないトラックのスピードを取得しなければならず、プログラミングが複雑になります。
　親子関係とするには、子オブジェクトにしたいオブジェクトBを親オブジェクトにしたいオブジェクトAに対してアタッチすることでできます。HierarchyウィンドウでBをAにドラッグしただけでA(親)-B(子)の関係が出来ます。1つの親に対して複数の子を設定できます。