ゲームは大きく分けて、コンシューマーゲームとスマホゲームとに分類できます。
それぞれゲームを作ることは同じであっても、コンシューマーゲームとスマホゲームを比べたときに、そこで使われている技術はまったく違います。
ゲームの仕事をするときには、その違いをしっかり把握しておくことが大切です。
コンシューマーゲームとスマホゲーム
ゲームには、コンシューマーゲームとスマホゲームがあり、それぞれに特徴を持っています。
ゲーム機のゲームはどちらかというとパソコンのソフトに近く、一方でスマホゲームについてはWeb系アプリに近いのが特徴です。
そのため、ゲームの開発に使われているプログラム言語も、大きく異なります。
最近はスマホの普及によってスマホゲームをするユーザーが増えていますが、コンシューマーゲームの方も、昔からのファンを中心に根強い人気があります。
コンシューマーゲームの市場
最近では、時代はスマホへと移行してきたなど、世の中の消費者がスマホゲームへと流れつつあります。
そんな現代においても、コンシューマーゲームの人気は今も残っていて、実際にハードウェアを持っている人は、国内だけでも5,000万人を超えていると言われています。ただ実際に、コンシューマーゲームをプレイしている人は、今では1,500万人くらいと少なくなっているのです。
この数字からも分かるように、コンシューマーゲームそのものの稼働率が低くなっていて、「実際に持っているけど使わない」という人が多いようです。
以前はコンシューマーゲームに熱中していた人たちも、現在はスマホゲームへと移ったのかもしれません。スマホゲームには様々なものがあり、リリースされる頻度が多いので、熱中するのも分かる気がします。
そのような傾向から判断すると、スマホゲームと比べてコンシューマーゲームは、衰退期に入っていると見てもいいでしょう。
スマホゲームというと、通学や通勤などの移動中や、休み時間やお昼休憩などの隙間の時間を使って、手軽にプレイできるのが特徴です。一方でコンシューマーゲームは、実際にゲームをするにはそのための時間を空けて、ゲームに集中できるような時間帯や環境を作らなくてはなりません。
コンシューマーゲームとスマホゲームを比較したときに、コンシューマーゲームについては、今では昔からのファンだけに人気があるような存在になっているのかもしれません。
スマホゲームの市場
コンシューマーゲームと比較したときに、スマホゲームの市場は完全なレッドオーシャン状態と言っても過言ではないでしょう。その理由としては、消費者の立場で考えてみた方が早いかもしれません。
最近、ヒットしたり話題になったりしたスマホゲームがいくつあるのか、その中で現在も人気があり、ヒットし続けているものはいくつあるのか、3年前に人気があったスマホゲームはどれくらいあるのかを思い出してください。
自身の体験の中でも、かなりの数のスマホゲームを思い浮かべることができるのではないかと思います。それからも分かるように、近年のスマホゲーム市場はかなり激しい状態にあるのです。
しかも、そのスピードは速いのが特徴になり、年々加速していることを実感できるでしょう。エンジニアの仕事をしている人であれば、ある程度の想像がつくのですが、ゲームを一から開発したり制作したりするためには膨大なコスト、つまりはお金と時間が必要になります。
ガラケーの頃であれば、数千万円くらいの予算でも面白いゲームをリリースできましたが、スマホゲームの現在は、1本のゲームをリリースするためにも、1億円以上の予算が必要になることが増えているのです。ゲームというのは、実際にリリースするまで本当にヒットするのかは誰にも分かりません。
スマホゲームに莫大なコストをかけて開発したのはいいですが、それが全くヒットせずに、鳴かず飛ばずの状態で消えていったゲームは少なくないのです。
このような厳しい市場の中で、新作のスマホゲームが日々リリースされては、私たちの知らない間に消えているのです。これからもスマホゲームは完全なレッドオーシャン(飽和状態)と言ってもいいでしょう。
IT企業への就職を目指している人
コンシューマーゲームとスマホゲーム、それぞれの特徴を踏まえた上で、プログラミング言語を学ぶことが大切です。
ただ何をするか、その目的によって学ぶための言語は変わってきますので、目的毎に必要なプログラミング言語について知っておく必要があります。
将来は、ゲーム会社などのIT企業に就職したい人も大勢いると思います。
ゲームを開発するIT企業への就職に必要なプログラミング言語としては、主にPHPやJavaなどが挙げられます。
ゲーム会社に就職するときには、より柔軟な働きができ、待遇の良い企業へ就職したいと思ってプログラミングの学習をスタートする人もいるでしょう。基本的には、そのようなプログラミング言語に対する求人もあると思います。
しかしさらに可能性を高めたいのであれば、やはりメジャーな言語でもある、PHPやJavaを選択するのが無難だと思われます。
PHPは、WebサイトやWebアプリの業界で広く使われている言語になり、CやJavaと比較すると、やさしい言語と言われています。PHPよりも型がしっかり決まっているのが特徴になり、しっかり学ぶべき点があります。
Java自体、Webはもちろん、それ以外のところでも使われていて、例えば駅の自動改札やインフラシステム、クレジットカード決済などでもおなじみです。様々な場所で、それこそ広範囲に渡って使われています。
例えば、Web専門で働きたいならPHPで、IT全般を考えたいのであれば、Javaから入っていく方がいいと思います。
PHPやJava言語を学ぶのに必要なものとしては、パソコンとネット環境です。
Webサイトを制作したい人
将来、Web制作の仕事に携わりたい、という人もいるでしょう。
Web制作の場合のプログラミング言語は、HTMLやCSS、JavaScriptなどが挙げられます。
人によって目的は異なりますが、趣味やお店の紹介、サークル紹介といった情報公開が目的になったWebサイトの制作もあります。Webサイトの制作自体は、特にプログラミング言語の知識がゼロでも可能ですが、メニュー機能やデザインの変更など高度なものになると、やはりプログラミングの知識が必要です。
Webサイトを作るために必要な環境としては、パソコンやネットの他にHTMLやCSSといったプログラミングの知識やホームページビルダーなどの専門ソフト、レンタルサーバーなどが挙げられます。
Webアプリを作りたい人
ゲームの仕事として、将来的にWebアプリを制作したい人もいるはずです。
Webアプリというのは、アプリそのものをインストールすることなく、ネット上で買い物や予約、SNSや動画編集できる機能を持ったWebサイトのことです。
Webアプリ制作のために必要なプログラミング言語としては、HTML、CSS、JavaScript、PHP、Rubyなどがあります。
例えば旅行の予約サイトを始め、YouTube、Facebook、Twitterなどが有名です。
ゲームの仕事には様々なものがありますが、ゲーム自体は大きく分けてコンシューマーゲームとスマホゲームに分類できます。
それぞれに特徴がありますので、まずはその実態を掴んでおくことが大切です。
ゲームの仕事をするときには、ゲーム会社などのIT企業への就職やWebアプリの制作など、それぞれの目的に応じたプログラミング言語の学習が必要です。