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業界分析

2019.10.19 Sat.
海外のゲーム事情

海外のゲーム事情

ゲーム業界は、これまでの家庭用ゲーム機だけでなく、パソコンやスマホなど様々な機器が登場して、日本だけでなく世界中で今まで以上に人気が高まっています。
日本以外には、アメリカ、イギリス、中国、韓国など、様々な国でゲーム市場は広がりを続けています。
そんな海外のゲーム事情、ゲーム業界などがどのような感じなのかを紹介したいと思います。

海外のゲーム事情

新しく発売されるゲームを心待ちにとしている人も、たくさんいると思います。

日本にはゲーム好きの方もたくさんいると思いますが、それは海外でも同じです。

世界的に見てもゲームのある生活は当然のようになり、世界のゲーム市場は15兆円を超えるほどの成長を見せています。

パソコンやスマホ、家庭用ゲーム機など、実際にゲームをプレイできる環境は広がっていて、ゲームの人気は今や世界規模で拡大していることは間違いないようです。

海外のゲーム事情がどのような状態なのかは、以下のように様々な点が挙げられます。

 

◆前年比13.3%の成長を遂げている

オランダ・アムステルダムに本社を構えて活動している調査会社「new zoo」は、「30日・四半期」ごとにアップデートされているグローバル・ゲーム・マーケットを発表しています。

それによると、世界全体のゲーム市場の規模は、2017年には1,217億ドルでしたが、2018年にはその13.3%に値する162億ドルの成長が見込まれていて、1,379億ドル(日本円で15兆円)に迫っていると言われています。これは1ドル110円で計算を行った場合ですが、約15兆円というのは非常に大きな市場ではないでしょうか。中でも実際に成長を支えているのは、マーケット全体で初めて過半数を超えると言われるモバイルゲームの存在です。

 

スマホが登場したことが大きい理由ですが、その中でも注目を集めているのがiPhoneになります。
2007年にiPhoneが販売を開始されてから、その分野は毎年二桁の成長を続けています。
前年との比較で見ると、25.5%もの成長を続けていて、モバイルゲーム市場全体で見ると、51%の成長になり、703億円規模になると言われています。
iPhoneを始めとして様々なスマホがゲーム市場を成長させている理由ですが、モバイルゲーム市場の約20%を占めているタブレットも忘れてはいけません。

 

◆アジア圏内だけで約8兆円

海外ゲーム事情を地域別に見たときに、その状況はどのようになっているのでしょうか? 中でも多いのがアジアになり、国別の市場規模ナンバーワンである中国が引っ張っているアジアパシフィック地域が、714億ドル(日本円で約8兆円)の規模になっていて、これを全体で見ると何と52%も占めているのです。
シェア2位の規模を誇る北アメリカ地域の市場規模のほとんどを、国別でナンバーツーのアメリカが占めているのに対して、国別でNo.3の日本がアジアパシフィックの地域に含まれているのが、大きな特徴と言えます。
もちろん他の地域の市場も拡大していますが、全体的に見るとアジア地域が大きいことが分かります。

 

◆2021年には20兆円規模に

海外のゲーム事情はこれからも発展を続けていくことが予想されています。
グローバル・ゲーム・マーケットが予想している今後の成長の見通しでは、2017年から2021年までの間に平均で10.3%の成長率を維持すると見られていて、2021年には1,801億ドル(約20兆円)に達すると計算しています。
この数字は、2012年から2021年までの10年間の成長率と言われる、706億ドルの約11%とほとんど同じものになり、今後も高い成長率が期待されていることが分かります。

 

 

日本ゲーム市場について

海外のゲーム事情は今後も発展していくことが予想されていますが、日本はどれくらいになるのでしょうか?
日本国内のゲーム市場の規模が気になるところですが、「ファミ通ゲーム白書2018」のデータが参考になります。

 

◆過去最高と言われる1兆5,000億円超え

2017年、日本国内におけるゲームの市場規模は1兆5,686億円に達しています。
この金額は、これまでの最高を更新しました。
様々なゲーム機器が存在しますが、その中でもパソコンやスマホを含んだオンラインプラットフォーム市場の成長が特に伸びていて、1兆1,273億円にも達しています。
これは国内市場の7割を占める高さであり、現在も成長を続けているのです。
その一方で、減少気味にあった日本の家庭用ゲーム機市場については、Nintendo Switchなどが登場したこともあり、2017年は4,413億円の成長をして、5年ぶりのプラスになりました。

 

◆ゲームアプリの成長

オンラインプラットフォームの成長が見られますが、そのような成長を支えているのが、スマホやタブレット向けのゲームアプリになります。
2017年の日本ゲームアプリ市場を見ると、前年との比較で9.2%増えて1兆580億円になり、ゲーム市場全体で見ても大きな割合になっています。 ゲームアプリの成長は素晴らしいものがありますが、ゲームアプリの世界的なシェアを見ると、日本や中国、韓国などを含んだアジアパシフィック地域だけで約6割を占めるなど、その大きさを知ることができます。
ゲームアプリについてはアメリカやヨーロッパではなく、日本を含むアジア地域で高い支持を得ているのが現状です。

 

◆パソコンゲームユーザーの拡大

ファミ通ゲーム白書2018は、独自リサーチシステムを行っているのが特徴ですが、ここではゲーム別のユーザー数も発表しています。
それによると2017年のゲーム人口は、前年と比べて500万人増加の4,922万人となっており、これは過去5年間では最も高い記録になっています。
中でも特別な点は、前年と比べると1.5倍増にもなる1,483万人が、パソコンゲームユーザーということが分かっています。
その背景には、魅力的なタイトルのゲームの増加や、近年から話題になっている「eスポーツ」が大きく影響していると言います。

 

ゲーム市場が拡大した要因

海外のゲーム市場が広がり続けていますが、その要因としては次の点が挙げられます。

 

◆家庭用ゲーム機のヒット

最初は過程用ゲーム機市場の増加になり、旧世代の家庭用ゲーム機の売上が落ち込む中で、Nintendo Switchの世界的なヒットもあり、巻き返しを見せています。
タイトルについても、3DSのポケモンやSwitchのスプラトゥーンなどの販売数が増えています。

 

◆売上に貢献しているアジア地域

世界最大の人口を誇る中国はもちろん、アジアパシフィックでゲーム市場は広がり続けています。
ゲームへの関心の高さが、全体的なゲーム市場の拡大へと繋がっているのです。

 

◆eスポーツの台頭

世界的なゲーム市場が広がり続けている要因としては、最近盛り上がりを見せているeスポーツもあります。
アメリカなどと比べるとシェアは落ちますが、日本でもオンラインパソコンゲームのユーザーは広がり続けていますので、今後に期待が集まっています。
世界的規模で盛り上がりを見せているeスポーツは、タイトルの多くをパソコンゲームが占めているのです。 海外のゲーム事情、ゲーム業界について紹介しました。
世界的に人気の高いゲームは、今後も発展していくことが予想されています。
最近話題のeスポーツが登場したこともあり、日本国内でもパソコンゲームのユーザーが増えているようです。

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