結果を出しているプログラマーの中には、「朝型」の人と「夜型」の人に分かれます。
朝型プログラマーと夜型プログラマーがわかり合えない理由について、紹介したいと思います。それぞれメリットがあるので、自分はどちらに当てはまりそうか、参考にできるかもしれません。
朝方のプログラマーも夜型のプログラマーも、どちらの人も注意すべきことをいくつか挙げていきますので、そちらも知っておく必要があるでしょう。
大切なことは業務を効率良くこなすこと、残業を減らして無駄な時間をカットして、自分の時間をしっかり持つこと、プライベートも充実できるように工夫をすることです。朝型でも夜型でも、大事なことは「身体のリズム」に合わせた生活をすることです。
どちらにしても無理をして体を壊してしまっては、意味がないからです。
まずはそれぞれのメリットや特徴を踏まえて、今後のプログラマーとしての働き方を考える理由になればいいと思います。
朝型プログラマーのメリットや特徴とは?
まずは実際に今まで「夜型」だった方が、「朝型」に時間の使い方を変えたことで、感じているメリットを紹介します。
結婚を機に奥さんとの平日のすれ違いが多くなり、朝方に変えることを決意したというMさんを例にします。時間に寛容なフレックスタイム制の職場は、出社時間を自分で決めることができます。
Mさんもそれまでは午前10時に出社をしても、打ち合わせや実験の装置が空くのを待つしかなく、集中して自分の仕事に取りかかることができたのは、夜の21時過ぎだったと言います。そこで働いている同僚もほとんどがそのような働き方をしていたため、特に違和感を覚えずに作業していたと言いますが、朝早く仕事に出る奥さんとの平日のすれ違いから、このままではいけないとMさんは感じました。
そこから今までの生活を変え、朝早く出社することにしました。
Mさんは夜型から朝方に変わったことで、早朝の時間は会社の実験装置を独り占めできるようになったそうです。
前夜にきちんと片付けられている状態から作業を始められるようになったため、能率的にも良く、とてもスピーディーに作業を進められるようになりました。
仕事がスムーズに進むようになっただけではなく、朝の通勤時間にも余裕ができ、時には歩いて出社するゆとりもできたと言います。
この徒歩で通勤する時間に、将来の展望を考えたり、夜も早く帰宅できるようになったことから、夫婦の時間が増やすことができました。
残業もなくなり、夜の時間を有意義に過ごせるようになったというMさんですが、朝型に変えることで「時間の使い方」が大きく変わったと言います。実際に、早寝早起きを専門とする専門家によると、人間の体は早朝に体内時計がリセットされるようになっていて、この体内時計が乱れてしまうと、自立神経失調症やうつ病を引き起こす原因となるそうです。
例として紹介したMさんは、朝型に変えるだけで「仕事への取り組み方」や「生活環境」、「プライベート」さえも充実した毎日を送っています。体内時計を整えてくれる朝型の生活は、ここまで大きな変化をもたらしてくれるのです。
また朝型になると、会社に遅刻しなくなりますし、時間にも余裕が生まれます。
余裕ができた時間にその日にやるべきことを考えたり、効率良く作業をするためにはどうしたらいいのか、といったスケジュール管理も上手にできるようになる、といったメリットがあります。
他にも、早起きをすることで「自分をコントロールできるようになる」と言います。
朝起きてやるべきことが明確になっているので、自分をコントロールするという意識は、自分の人生をコントロールできるという意識作りにも繋がっていきます。こんな夢を叶えるにはどうしたらいいのか、ということにも意識を向けることができるようになり、時間の使い方が上手になります。
これが朝型になるメリットと、特徴と言えるのではないでしょうか。
夜型プログラマーのメリットと特徴とは?
夜型プログラマーの特徴としては、みんなが眠っている深夜の時間帯に仕事をしたり、自分のやるべきこと、やりたいことを集中して取り組むことができる、自由な生活スタイルが魅力です。
夜に活動するメリットとしては、誰も起きていない時間に活動することができるため、「静寂」と「平穏」の中で、集中して作業ができるという点です。
深夜であれば、他人から質問を受けたりメールやSNSに追われる心配もないですし、自分のやりたいことに集中して取り組むことができます。
ほとんどの方が寝ている時間帯なので、静寂の中で作業を進めることができます。
朝だと何かと騒がしかったり、世界で起きているニュースも、朝早くから飛び込んでくることもあるでしょう。
深夜であればインターネットも穏やかで、その日あったことをまとめて確認できる、といったメリットもあります。どうしてもパソコンを開いてしまうと、その日あったニュースが気になってしまい、そちらに意識が行ってしまうなど集中力が散漫になるといった心配もありません。
また夜型プログラマーの方が、朝型プログラマーよりも創造力が上がる、と言われています。
夜型人間の方が、朝型人間よりも型破りやアイディアが出やすい、という話もあるくらいです。プログラマーに必要なアイディアは、朝型よりも夜型の方が創造力が高まって、良いアイディアを思いつくことも多いのです。
夜型の方が、夜の飲み会にも参加しやすくなりますし、同僚との情報交換もしやすいです。
もちろん飲み過ぎは駄目ですが、飲んだ後も時間に余裕があるので朝まで残りにくい、といったメリットもあります。夜型プログラマーが無理やり朝型に変えてしまうと身体に不調をきたしたり、身体を壊してしまうこともあるでしょう。
自分の体質に合う生活リズムで活動することが、一番効率的です。
朝方・夜型プログラマーどちらも「注意すべきこと」とは?
「朝型プログラマー」と「夜型プログラマー」の特徴やメリットについて、それぞれ紹介しました。
どちらの生活スタイルにも、それなりのメリットがあることが分かります。
大切なことは、自分の生活リズムや体内時計に合わせた生活をすることが、一番効率的と言えそうです。
いつも朝型の人がいきなり夜型の生活に変えてしまうと、なかなか眠れなかったり、不眠症になることもありますので注意しておきましょう。
逆にいつも夜型の人が朝型に変えることでメリットを得られる場面もたくさんありますが、無理をしすぎて体調を壊すことのないようにしましょう。
朝型プログラマーと夜型プログラマーに共通して言えることは、会社の出社時間と退社時間をしっかり守ることです。ここが疎かになってしまっては朝型も夜型も関係なく、両者のプログラマーは仕事になりません。
それぞれに合う生活リズムで、工夫をしていくことが大切です。
例えば朝型プログラマーの方は、朝早く出社をすることで残業時間を減らすなどの工夫をしてみたり、逆に夜型プログラマーの方は夜の時間を有効的に活用して集中して取り組むことで、日中に終わらなかった作業を終わらせることもできますし、夜の時間に開発のアイディアを考えることもできます。
それぞれの生活スタイルで、一番効率の良い方法を考えることが大切です。
「朝型プログラマー」と「夜型プログラマー」の、それぞれの特徴について紹介しました。
大切なことは、その人に合う生活リズムを崩さないこと、一番集中できる時間に効率良く作業を進められること、会社の出社時間や退社時間をしっかり守ることです。
もちろん自分の生活リズムによって、朝型にするか夜型にするか考えてみることも大切です。自分にとって一番集中できる時間帯は何時なのか、これを知っておくだけでも作業するスピードは変わってきます。
この機会に、朝型か夜型かどちらのスタイルが自分に一番合っているのか、考えてみてはいかがでしょうか。