これからe-Sportsに参加をしたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。
世界的に見ると、日本国内のe-Sportsへ参入される規模はまだ小さいのですが、今後は発展していく可能性があります。
そのためにも、今からトレーニングを始めることが好ましいと言えます。
ただトレーニングをするためには、e-Sportsでも必要となるパソコンの知識や技術の習得もしなければなりません。
e-Sportsとパソコン
最近、盛り上がりを見せているe-Sportsですが、使用されているゲーム機器はコンシューマー機ではなく、パソコンにインストールして行うものが少なくありません。
そのためこれからe-Sportsへ参加を希望する方は、まずはPCの知識や技術を習得する必要があります。PCにゲームをインストールしないと、どんなにe-Sportsをしたいと思っても、始めることができないからです。
e-Sportsに対応しているゲームをパソコンにインストールする際には、その前にPCがゲームできる環境にあるのかを、しっかり確認しておく必要があります。せっかくゲームをインストールしたのに、動かないのでは意味がありません。
e-Sportsへ参入するためのゲームを動かす機能が自らのPCに備わっているのかを、事前に確認する必要があるのです。
その際に大事になるのがPCのスペックであり、これが機能を示す指標になります。
「e-Sportsに興味はあるけど、これまでコンピュータゲームをしたことがない」、または「パソコンの操作をしたことがない」など、知識がない方もいるのではないかと思います。そういう初心者の人は、PCのスペックと言われても、何のことなのかよく分からないかもしれません。そのため、まずはパソコンの知識の習得から始めるといいでしょう。
e-SportsとPCのスペック
これからゲームを始める方は、ゲームをインストールするPCのスペックを確認しておきましょう。
パソコンゲームはプログラムで作られていますので、PCがゲームのプログラムを稼働するためには、プログラム自体を動かすことができる機能、すなわち人間でいう脳みそやスペースが必要です。
脳みそやスペースが十分でないと、どんなにインストールをしたところで、正常に稼働しなくなってしまうのです。
例えば、画面が途中でフリーズしたりカクカクしたりなど、快適にプレイができなくなります。そのためゲームのインストール画面の多くには、ゲーム会社が推奨しているPCのスペックが記載されているのです。
つまりこれからゲームを始める人は、この程度の性能を持ったPCを用意する、という指標を守る必要があります。
もちろん性能が不十分であってもそれで全く稼働しないわけではないのですが、通常と比べて快適さの低下は免れないでしょう。例えばある人気のゲームをインストールする場合、インストール画面にシステム要件なるものが書かれていますが、初心者などPCに詳しくない人の中には、それを無視してインストールしてしまう方もいるかもしれません。
それでは快適さが保証されませんので、スペックの意味をしっかり理解しておいてください。
パソコンのOSやバージョンの確認方法、Windowsの場合は以下の通りです。
①画面左下の「スタート」ボタン(Windowsのマーク)をクリックする
②その状態で、キーボードで「dxdiag」と入力し、一番上の「dxdiag」をクリックする
③「DirectX診断ツール」という画面が出てきますので、そこにある「オペレーティングシステム」がOSの種類やバージョンになる
他のスペック
OS以外のスペックは次のようになっています。
◆プロセッサ(CPU)
次はプロセッサ(CPU)を確認しましょう。
プロセッサはCPUと呼ばれるもので、パソコンで色々なプログラムを実行する際に必要となる機能です。
人間でいうと脳みそにあたり、性能が良ければ良いほど機能が高くなり、ゲームをより快適にできるようになります。
PCは性能の良さの指標は1秒あたり何回命令できるかによって判断されます。
その時の回数は「GHz」と呼ばれる単位で示され、これがクロック数と言われています。
例えば、クロック数が2GHzになると、1秒間に20億回分の命令を出すことができ、3GHzになると、1秒間に30億回もの命令を出せるのです。
他にも、処理を実行する回路は「コア」と呼ばれており、ひとつのCPUにはコアが2つ入っているものもあれば、4つのコアを搭載したパソコンもありますので、自分のPCを確認しておきましょう。
当然ですが、コアの数が多ければ多いほど高い処理能力を持つものとなります。
e-Sportsのゲームには様々な種類がありますが、ゲームによっては、より高い処理能力が求められることもありますので、お手持ちのPCのCPUのメーカーやクロック数、コア数が希望するゲームに対応できるのかを確認しておくことが大切です。
パソコンのCPUの確認方法は、以下の通りです。
ここではWindowsの場合を例に紹介します。
①画面左下にある「スタート」ボタン(Windowsのマーク)をクリックする
②その状態のままキーボードで「dxdiag」と入力し、出てくる画面の一番上にある「dxdiag」をクリックする
③「DirectX診断ツール」という画面が出てきますので、そこにある「プロセッサ」がCPUの種類になる
◆メモリ(RAM)
メモリ(RAM)というのは、PCのプログラムを実行するために必要とされる作業スペースのことです。
例えば学校でパソコンの勉強をする際に自身の脳みそはもちろん、それ以外にもマニュアルやノートなどを広げたり、パソコンを設置したりするスペースが必要です。
PCもそれと同じで、パソコンが作業を行う際のスペースを用意してあげなければいけません。
そのスペースの広さは、「GB(ギガバイト)」という単位で表示されますが、PCによっては「MB(メガバイト)」という単位で表示される場合もあります。
その時は、1GBを1024MBで計算するといいでしょう。
手元のパソコンのメモリの確認方法ですが、Windowsの場合は以下の通りです、
①画面左下の「スタート」ボタン(Windowsのマーク)をクリックする
②その状態のままキーボードで「dxdiag」と入力し、出てくる画面の一番上にある「dxdiag」をクリックする
③「DirectX診断ツール」という画面が出てきますので、そこにあるメモリを確認する
◆グラフィックボード(グラフィクカード、グラボ、GPU)
グラフィックボード(グラボ)というのは、画像の処理に特化した機能のことです。
e-Sportsのゲームには様々なものがあり、三次元空間を描画するものや詳細な画像をリアルタイムで動かしたりするものも少なくありません。
その場合に画像処理には多くの労力が必要となり、CPUはもちろん、それとは別に画像の処理に特化した機能であるグラフィックボードが必要になるのです。
ゲーム向けのパソコンいわゆるゲーミングPCの場合は、グラフィックボードやWindowsの他に、Linux向けの「nVidia GeForce」、Mac向けの「ATI/AMD Radeon」の2つがあり、さらにその2種類には様々なバージョンが存在します。
パソコンのグラフィックボードの確認方法について、Windowsの場合は以下の通りです。
①画面左下の「スタート」ボタン(Windowsのマーク)をクリックする
②その状態でキーボードで「dxdiag」と入力し、一番上の「dxdiag」をクリックする
③「DirectX診断ツール」という画面が出てきますので、左上にある「ディスプレイ」をクリックする
④そこで出てきた画面の左上部にある、「デバイス」内の名前の部分がグラフィックボードの種類になる
世界的に人気のe-Sportsですが、日本でも徐々に盛り上がりを見せています。
これからゲームを始めようという人もいると思いますが、その場合は自ら持つPCについての知識の習得も必要です。
特に難しいことはありませんが、初心者の方は基礎からしっかり学ぶようにしてください。