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G学院のコラム

2019.08.28 Wed.
中学校でキータイプ (キーボードをカチャカチャ打つこと)の学習を必修化しよう

中学校でキータイプ (キーボードをカチャカチャ打つこと)の学習を必修化しよう

小中学校でもプログラミング教育が始まるのでパソコンの練習もしようと、思っている人も増えているみたいです。
プログラミング教育はプログラミング的思考というものを養うことが目的ですので、パソコンなんて必要ない、という意見もあります。
しかし社会に出ると、どんな会社でもパソコンが必要ないという仕事は、ほとんどありません。
これは世界中のどんな仕事でも同じで、みんな最低限パソコンを操作しています。
そう考えると、小中学校でもキータイプの学習を必修化した方がいいように思えます。

 

キータイプやタイピング学習

タイピングが上手な人がタイピングが全くできない人を見ると、「信じられない」、「勿体無い」と感じることもあるでしょう。

何故なら、タイピングが苦手なばっかりに、様々な場所で損することがあるからです。
もちろんタイピングができなくても仕事というものはできますが、効率の面から見ても、あまり良いことではありませんし、肉体労働以外の場でパソコンは必ず使われています。みなさんの周りにも、タイピングが苦手な人は結構いるかもしれませんね。

 

タイピングのスピードが遅い人は、どのようなことで損をしているのかと言うと、思考力や集中力に加えて、作業速度という面も損をしていると言います。タイピングが苦手というだけで、損をする点はいくつかあるのですが、タイピングができない人ほど、そのような危機的状況に陥っていることに気づいていないのです。

 

これはとても勿体無いことでもあります。

 

タイピングが苦手な人がどれだけの損をしているのか、「思考力」、「集中力」、「作業速度」のそれぞれについて紹介します。

 

思考力の低下

タイピングが苦手な人は、文章を考えるために必要な思考力が遅くなる、と言われています。
タイピングが得意な人は、特にキーボードを見なくても指定された文字を打つことができますが、苦手な人はキーボードを見なければタイピングできません。

それだけでなく、得意な人と比べるとタイピング自体も間違えやすいと言われています。

 

タイピングが苦手な人は、文章を考えるための思考力が低下するようです。

どうしてかと言うと、そういう人は文字を打つたびにキーボード確認をするなど、余分な思考を使うケースが多いからです。
これはパソコンで例えてみると分かりやすくなります。パソコンの種類にもよりますが、パソコンという機器は様々な機能を一緒に使えば使うほど、動作が鈍くなります。パソコンが一度に処理できる能力には、限界があるからです。

 

パソコンの処理能力と人間の処理能力は同じです。
例えばメールを書いたり書類を作成したりする場合、タイピングが速い人であれば文字を見ることなく打つことができますので、後は文章の構成をどうすればいいかだけに集中できます。

 

一方で、タイピングが苦手な人は文章の構成などを考えることはもちろん、それに加えて正しく打つために一個一個のキーを探さなくてはいけません。これはメールの作成や書類の作成などの作業を行う中で、文章の作成と正しいキーの確認という、2つの作業と処理をしないといけないのです。

そのためにタイピングが得意な人と比べて、文章を考えるために必要な思考力が下がってしまうのです。

 

集中力の低下

タイピングが苦手な人は、仕事などで必要な集中力の低下を招くことがあります。
そのため仕事に対しての集中力の維持も、難しくなるかもしません。

文字を打つたびにキーボードの位置を確認するため、顔を下に向ける動作が多くなり、どうしても姿勢が悪くなってしまいます。姿勢の悪い状態が続いてしまうと、首や肩が固まってしまったり、腰が痛くなったりなど身体には様々な不調が出てくることがあります。

 

小学生や中学生はまだ分かりにくいかもしれませんが、若いときからおかしな態勢を取っていると、歳を取ったときに身体が変な形になるかもしれません。最近はスマホを利用する人が増えていますが、パソコンのケースと同じように姿勢の面が問題になっていて、若いうちから腰が曲がってしまうこともあるみたいです。

 

タイピングが得意な人と比べて、苦手な人ほどパソコンに頭が近づくことが多いようです。
これは、キーボードの位置を確認するために頭を下に向けて、無事に確認できたら頭を上に向け、パソコンの画面を見て正しく文字が入力されているかの確認作業をしているからです。

 

そのような行為を繰り返し行っていると、頭が次第にキーボードやスクリーンに接近していきます。
結果的に、若いうちから姿勢が悪くなり、背骨などが歪んで体中の痛みとして現れて、徐々に集中力が続かなくなってしまいます。一方でタイピングが得意な人は、わざわざ文字とキーボードを確認する必要はありませんので、常に正しい姿勢をキープしやすくなります。

 

キレイな姿勢のため、体もそこまで疲れることはなく、仕事にも集中できるでしょう。

 

 

作業速度の低下

タイピングが苦手な人の3つ目のデメリットが、「作業速度の低下」です。

当然のことかもしれませんが、文字を打つたびにキーボードを見ていると作業するスピードは遅くなるでしょう。もちろん慣れてくれば少しは早くなるかもしれませんが、それでも限界はあります。正しいキーを探すのに、時間がかかるからです。

 

人によってタイピングのスピードは変わってきますが、例えばタイピングが速い人と遅い人を比べた場合に、文章を作成する速度が1.5~3倍も変わってくるとも言われています。タイピングの練習をしなければ、いつまで経っても同じスピードのままですし、作業効率が高まることはありません。

 

タイピングのスピードが遅ければ、作業自体の速度は上がらないのです。

 

 

タイピングの苦手な人が損に気づかない理由

タイピングが得意な人と苦手な人を比べたときに、いくつか損をすることがあります。
それならタイピングの練習をするなど、早めに対処すればいいのですが、それができない事情もあるみたいです。
実は、タイピングが苦手な人は、自分が損していることに気づいていないからです。
多くの人が実際に損をしているのに、当の本人にはその感覚がありません。

 

つまりタイピングが速いことがどれだけメリットがあり、どんなに快適なのかが分かっていないのです。

例えば、どんなに高性能なパソコンがあったとしても、その機能や性能などは、実際に利用してみないと分かることはありません。どんなに他人が説明しても、パソコンの機能を体感しないと理解をすることはできないのです。

スマホも古いスマホよりも、機能がついた新しいスマホの方が良いですが、手にするまでは解からないですよね。

 

これはタイピングでも同じことが言えます。

 

タイピングが遅い人は、「タイピングが上手くなれば効率的に仕事ができるようになる」、「パソコンの仕事が楽になる」と教えられても、それ自体を理解できていないのです。

 

 

プログラミング教育とタイピング

これから小中学校でもプログラミング教育がスタートしますが、その前にしっかり勉強ができる環境を整えておく必要があります。

パソコンが苦手な人はパソコン教室に通うのもいいですし、タイピングが得意な人から打ち方を教わるのもいいでしょう。

学校だけの学習に満足できないのであれば、専門のプログラミングスクールなどに通って勉強をする方法もあります。選択肢はたくさんありますので、その中から合うものを選ぶことが大切です。

 

一番良いのは、中学校でキータイプの学習も必修化することかもしれません。

小中学校でのプログラミング教育の必修化によって、これからプログラミングを学ぶ人が増えてくることが予想されます。
既にスタートしている人もいるかもしれませんが、できるだけ早めに対策することが大切です。
職場でパソコンを使用しない仕事はそう多くはありませんので、将来を見据えた学習も必要ではないかと思います。

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