G学院を運営する株式会社GimoGimoのオウンドメディア「G-MEDIA」

eスポーツの世界

2019.08.26 Mon.
e-Sportsの旗を振っているのは誰か?

e-Sportsの旗を振っているのは誰か?

最近、話題になっているe-Sportsですが、日本での市場規模はそんなに大きいとは言えません。
それなのに、これだけ盛り上がっているのには、何かしらの理由があるからです。
そのひとつがe-Sportsの旗振り役を行っている何かしらの機関ですが、それが誰なのか気になる人もいるのではないでしょうか。
そんな日本におけるe-Sportsの旗振り役は誰なのか、について紹介したいと思います。

 

e-Sportsの旗を振っているのは誰なのか?

まずe-Sportsですが、これは「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称で、広義的には電子機器を使用して行う娯楽、競技、スポーツ全般を指すものです。

コンピュータやビデオゲームを用いたスポーツ競技のことを言い、日本でも徐々にではありますが、その人気が高くなってきています実際は複数人のプレイヤーで対戦するゲームですが、それを見て「スポーツではないのでは?」と思う人もいるでしょう。しかし2018年8月に開催されたアジア版オリンピック、いわゆる「アジア競技大会ジャカルタ・パレンバン」では初めて公開種目になるなど、スポーツ部門での認知度が高まっているのです。

 

また将来的にはオリンピックでも行われるのではないか、という声も囁かれています。e-Sportsは立派なスポーツ競技として、今や世界的に人気の種目になっているのです。日本ではまだ発展の段階中なのですが、このような盛り上がりを見せているのには、e-Sportsの旗振り役を担っている機関があるからです。

 

そのひとつに挙げられているのが、2019年4月10日に設立された一般財団法人日本esports促進協会(JEF)と言われています。

 

一般財団法人日本esports促進協会(JEF)は、5月25日に設立発表と調印式、及びエキシヒ゛シ゛ョンマッチ・国際カンファレンスを開催し、そこでは台湾国際esports協会を始め、「澳門(マカオ)esports産業協会」、「上海esports協会」、「紹興esports協会」、「西安esports協会」など、世界各国にあるeスポーツ協会と連携協定を締結した旨を発表したのは記憶に新しいところです。

 

JEFは、世界各国にあるesports協会と連携協定を締結したことで、各国の協会と連携し、それぞれの団体がこれまでの長い年月の間に培ってきたe-Sportsの大会の主催や、リーグ・プロクラブチーム、さらに人材育成における教育ノウハウや、ネットワークを活用できるようになります。これによって今後はJEFがe-Sportsの窓口となり、日本選手の世界大会出場の推薦を始め、国際大会の誘致や日本国内における海外選手のマネージメント決定など、e-Sports全般のことに携わることになります。JFEの存在により、海外相互間におけるe-Sportsのルート拡大を期待できます。

 

また各国の協会だけでなく、1moreゲーミングヘッドフォンやAuto Fullゲーミングチェアといった、e-Sports市場で活躍する海外の関連企業からの協賛によって、日本国内にいるe-Sports選手に対してのサポート体制の充実化も重点的に行えるようになるのです。e-Sportsについては国内大会の開催が予定されており、国内におけるe-Sports選手が活躍できる場が徐々に整いつつあります。

 

このようなe-Sportsの環境作りが一般人の関心を増していくなど、全体の認知度の拡大を目指しているのです。
そして日本で活動しているe-Sportsの各団体や、協会会員などと一緒に連携しながら、世界中のe-Sportsに関係した事業を展開していくことを目指しています。

 

一般財団法人日本esports促進協会(JEF)

一般財団法人日本esports促進協会(JEF)は、国内におけるe-Sportsを推進する組織です。
中国を始めとした海外のe-Sports 団体と連携することで、多くのノウハウやネットワークを活用し、e-Sportsの国際基準におけるマニュアルの作成、選手、指導員、審判員、さらには解説者などの人材育成を目的に掲げています。
一般財団法人日本esports促進協会(JEF)の立ち上げメンバーには、海外での経験者も多数参加するなど、e-Sportsが日本で発展するために貢献しています。

 

e-Sportsの市場規模

一般財団法人日本esports促進協会(JEF)の活動により、今後は日本でもe-Sportsの普及が高まっていくことが予想されます。
ますます盛り上がりを見せていますが、そんなe-Sportsの市場規模は、2022年には29億600万ドルまで拡大される、という予測もあるほどです。

最早、世界的に発展しているスポーツであると言えます。

一方で日本国内においては、まだゲーム機を用いたプレイゲームが主流になるなど、日本独特の文化が根強く残っているのが特徴です。

 

世界市場はPCゲームを中心としたゲームで盛り上がりをみせている中、それらと比べると、市場規模や認知度には、まだ遅れがあると言わざるを得ません。

そのような背景から、一般財団法人日本esports促進協会(JEF)が設立されたのです。
一般財団法人日本esports促進協会(JEF)は、日本esports促進協会やChina Joy Cupで、日本のe-Sportsの課題を多数指摘しています。そのような課題を克服するために、副理事長である鴨志田由貴氏が学科長を務めている京都芸術大学と提携し、選手だけでなく解説者や技術者などの育成の計画も考えているのです。

 

過去には、CESAなどの5団体が日本国内のe-Sports団体の統合を発表するなど、今後のe-Sportsの進展が期待されます。

 

経済産業省「令和元年度新コンテンツ創造環境整備事業

一般社団法人日本eスポーツ連合「JeSU」は、e-Sportsの健全で多面的な発展のために、経済産業省と一緒に様々な分析を行っています。

 

具体的には、周辺市場や産業に対する経済効果を含んだ国内におけるe-Sportsの市場規模の試算や、各国に対するe-Sportsの発展状態に関した調査分析、さらにe-Sportsの社会的意義に関係した現状や課題、今後の展望などe-Sports全般の整理や検討を予定しています。

 

世界各国で大きな盛り上がりを見せているe-Sportsですが、最近は日本国内でも徐々にではありますが流行の兆しがあります。それに伴い、日本の市場規模も成長していくことが期待されています。株式会社Gzブレインが調査したところ、e-Sportsのスポンサー料を始め、放映権やチケット販売などゲーム産業関連の市場規模は、2018年の時点ではおよそ48億円だったのが、2022年にはそれが100億円程度になると推測されているのです。

 

これを見ても分かるように、日本も世界と同じように、これからはe-Sportsが主流になっていくのではないかと思います。

 

世界的には、年々その市場規模を拡大しているe-Sportsですが、日本ではまだ発展途上の段階です。
しかし、一般財団法人日本esports促進協会(JEF)が設立されるなど、日本でも徐々ではありますが、進展の兆しが見えています。認知度が増していけば、今後はさらなる発展を期待できそうです。

この記事を友だちにシェアする

  • line
  • twitter
  • facebook

前の記事へ

一覧へ戻る

次の記事へ