就職するときに、学歴が高ければ有利になることもあります。
将来はゲームを作ってみたいと思っている人の中には、ゲーム会社への就職を希望している人もいると思います。
そのときに有名大学卒業といった輝かしい学歴があれば、就職を有利な方向へ持っていくことができるのでしょうか?
ゲーム会社と学歴の関係について、知っておくことは将来のためになるかもしれません。
ゲーム業界について
将来はゲーム会社への就職を考えている、という人もいると思います。
ゲーム業界と言えば、比較的自由な働き方ができるイメージがありますが、就職するときに学歴は必要なのかが、気になるところでしょう。
一般的には、学歴が高ければ就職するときには有利になります。
これがゲーム業界でも同じなのかが、気になるポイントではないでしょうか。
「学歴を重視するのであれば大学に行かなければ」、「就職を有利に進めるために有名大学に入りたい」など、若いときから色々と計画している人もいるかもしれません。
それについては、ゲーム業界における企業規模別の採用傾向が役立ちそうです。
ゲーム業界の企業規模別採用傾向
ゲーム業界にはたくさんの会社がありますが、それぞれ採用される基準が違うのは当然です。
比較的規模の大きい会社もあれば小さいところもあり、それぞれ欲しいと思っている人材は異なるからです。
各企業の規模によって違う、採用するときの傾向を紹介します。
◆大企業への就職
他の業種と比べると、ゲーム業界は比較的自由度が高いと言われてはいますが、現実では学歴を全く無視して良いということはないようです。
ゲーム会社への就職を希望している人は、学歴の高い人もいれば低い人もいるでしょう。
どんなに学歴が低い人でも、これまで他社での高い実績があれば、希望する会社に転職できるかもしれません。他のゲーム会社で様々なゲームを開発してきたという実績があり、面接のときにその点を強くアピールすることができれば、学歴が低い点をカバーできる可能性があります。
これが新卒になると、話は変わってきます。
新卒の方は、キャリアによる優劣を判断することが難しいため、最終的にはやはり学歴は重要な選考の要素になりやすいのです。大企業の場合は、これからの新人の成長を求めているところも少なくありません。そのため新卒を採用する傾向にあり、中途採用は少ないのです。
新人の将来性を考えて採用をすることになりますので、学歴を重視しています。
大手企業と言うと、任天堂やバンダイナムコ、スクウェアエニックスなどが有名ですが、それらの大手の会社への就職を考えている人は、ある程度の学歴がなければ書類選考の段階で落ちてしまう可能性があります。大手ゲーム会社への就職を予定している人は、自分の学歴で問題ないのか、しっかり下調べをしておきましょう。
◆中小企業への就職
中小のゲーム会社でも求人募集をしていますが、中小企業は大手企業とは異なり、即戦力を求めているところも少なくありません。そのため面接のときには、学歴よりも経験や実績を重視する可能性があります。
「これまでどのようなことをしてきたのか」、「何ができるのか」、「会社に入ったらすぐに仕様書を作ることができるのか」などです。
もちろん学歴も選考の対象にはなりますが、全体的に見ると経験や実績が重視されているようです。中小企業は大手のように高学歴の新人を採用して、じっくり育成するような余裕を持てないことも、理由のひとつになります。学歴よりも、「今、どういうことができるのか」を見て判断しているのです。そのため中小のゲーム会社に就職するのであれば、専門学校の卒業生の方が可能性があるかもしれません。
◆学歴だけでいいのか?
ゲーム業界は人気の職種になりますので、全体的に倍率が高い傾向にあります。
そのためどんなに有名な大学を卒業しても、採用まで持っていくのは難しいこともあるのです。
現在も成長を続けているゲーム業界では、毎年多くの人が採用試験を受けています。
そのため他の業界と比べると、倍率が高くなりやすいのです。就職を希望している人が多いこともあって、企業としては、より優れた人材を選ぶことができます。そういう背景もあり、どんなに高学歴であっても、それだけでは簡単に採用されると思わない方がいいでしょう。確かに学歴も大切ですが、それに加えて自分のことをアピールできる点を、いくつか持っておくことが大切です。それがライバルとの差別化に繋がり、内定される可能性を上げることができます。
ゲーム業界に関係した資格
ゲーム業界に就職するときには学歴が大事になりますが、それに加えて、もうひとつアピールできるものがあると良いと思います。
アピールは人によって違いますが、そのひとつとして資格があります。
ゲーム業界に関係した資格と言えば、デザインやコンピューター関連のものが一般的です。
そういった資格は、いつでも誰でも受験できるのが特徴ですが、その中でも特に力を入れているのが専門学校になります。普通に勉学に取り組んでいた人は、専門学校を卒業する頃には多くの資格を手にしていると思います。学校によって授業の内容は異なりますが、各カリキュラムの中に資格の取得を組み入れている学校もあるようです。
コンピューターやデザイン関係にはたくさんの資格がありますが、その中から知名度があり、受験者が多い資格としては、次のものを挙げることができます。それが「色彩能力検定」、「C言語プログラミング能力認定試験」、「ビジネス著作権検定」、「情報処理技術者試験」、「Adobe(アドビ)やマイクロソフトなどが主催している検定試験」などです。他にもたくさんありますが、上記のような資格があれば、就職を有利にすることができる可能性があります。
例えば、Adobeは「アドビ認定アソシエイト(ACA)」という資格試験を行っています。これは「PhotoShop」や「Illustrator」というように、Adobe製のソフト別に分かれています。
内容については、ツールの操作の仕方やデザイン全般、著作権法など幅が広いものになっています。ゲームプログラマーを希望するのであれば、「C言語プログラミング能力認定試験」や「Java【TM】プログラミング認定試験」、「CGエンジニア検定」などもおすすめです。デザイナーを希望するのであれば、「Illustrator能力検定」や「DTPエキスパート」、「Photoshopクリエイター能力検定」や「色彩検定」などもいいでしょう。
ゲーム会社に就職するときには、自分が取得した資格をアピールすることができれば、ライバルに差をつけることができるのではないかと思います。「アドビ認定アソシエイトを、ゲーム制作を行うときに有効に活用したいと思います」と積極的にアピールすれば、学歴については補うことができるのではないか、と思います。
大手のゲーム会社への就職を予定している方は、時間があるときにでもコンピューターやデザイン関連の資格を取得してみてはいかがでしょうか。それが内定への近道になるかもしれません。履歴書に学歴とそのような資格があれば、面接のときに有利に働く可能性は十分にあります。
ゲームクリエイターに役立つ資格は、保有していることで自身の財産としても活用できるのです。
ゲーム会社に就職するときに、どうしても気になるのが学歴ではないでしょうか。
一般企業では学歴が高い方が面接のときに有利に働きますし、収入にも影響してくることがあります。
ゲーム業界でもそれは同じで、特に大手企業は学歴を重視する傾向にありますので、注意が必要です。
学歴に加えて資格も重要になりますので、しっかりと確認しておきましょう。