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G学院のコラム

2020.02.21 Fri.
東京都初のeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」は定着するか。

東京都初のeスポーツイベント「東京eスポーツフェスタ」は定着するか。

近年eスポーツが世界中で話題となり、大きな盛り上がりを見せています。
海外の大きな大会になると、1万人を超える観客が会場を埋め尽くすことが多いです。
eスポーツ市場は急激に拡大していて、オランダの調査では2018年世界全体で約1,000億円に達し、2021年には1,800億円にも達すると言われています。
日本でもeスポーツが話題となり、東京都では「東京eスポーツフェスタ」が開幕しました。

 

eスポーツとは?

そもそもeスポーツと言うのは「エレクトロニック・スポーツ」の略になり、ビデオゲームを使い対戦を行うスポーツ競技です。
スマホやテレビゲームなど電子機器を使う娯楽や競技、スポーツなどを表しています。
日本国内の市場は約5億円とまだ少ないのですが、2017年以降は様々な企業がeスポーツに参加し始めたことにより、世界に負けない盛り上がりを見せています。

 

「東京eスポーツフェスタ」が東京都で開幕

そんな中で2020年1月11日、「東京eスポーツフェスタ」が東京ビッグサイトで開幕しました。

東京eスポーツフェスタはeスポーツを広い人に知ってもらうことと、関連産業の復興を目的として開催されています。

開催日当日は、eスポーツとしても名高いゲームの大会が行われ、盛大に賑わっていました。

来場者の多くは小学生の子供がいる家族連れで、プロのゲーマーやオタクなどが集まるイメージとは異なり、アットホームで子供の声があちこちからする、賑やかな空間となっています。

 

会場では大会の他、様々なメーカーや学校などがブースを出展していて、eスポーツを学んだり、VRを体験できるブースなども登場しました。

誰でも自由にゲームが楽しめる体験コーナーでは、太鼓の達人やテトリス、アーケード用音楽ゲームの「beatmania IIDX27」などのゲームを楽しむことができ、兄弟や友達と対戦したり、家族で競い合っている姿も見られました。

 

開催日の当日に行われた4タイトルの大会が熱い

開催日当日は4タイトル、「太鼓の達人 Nintendo Switchば〜じょん!」、「パズル&ドラゴンズ」、「モンスターストライク」、「ポケモンGO」の大会が行われました。

オープニングセレモニーでは、霜降り明星のせいやさんと小池百合子東京都知事が太鼓の達人の対戦をするところから始まり、世界一決定戦2016のチャンピオンに輝いた、よすが選手のスーパープレイも披露されました。

1日目の「太鼓の達人 Nintendo Switchば〜じょん!」は小学生以下限定の大会で、2日目に開催される小学生ドンカツ王決定戦の参加権をかけ、熱い勝負が繰り広げられました。

 

「パズル&ドラゴンズ」の大会では、「東京eスポーツフェスタ2020winter」の大会専用のダンジョンで対戦を行ったのですが、どのプレイヤーも初プレイとは思えないほど、あっという間にダンジョンをクリアしたそうです。

「モンスターストライク」の参加者は事前エントリーによって、1チーム4名で全88チームが参加し、過去に好成績を収めていた強豪チームも参加していたため、予選から熱いバトルが繰り広げられました。

「ポケモンGO」も事前エントリーによって大会が行われ、お台場を舞台にいち早く20種類のポケモンをゲットできるかを、タイムアタックで競いました。ポケモンをゲットするために会場のホールから屋外に出たり、広範囲を歩き回るなど今までにないユニークな大会でした。

 

親子でポケモンを探して歩き回ったり、負けても親子で楽しくコミュニケーションを取りながら参加できるところが魅力的で、これまでのeスポーツの概念を覆した大会となりました。

 

4タイトルの大会は最もユーザー数が多いゲームばかり

この大会の4タイトルを見ると、ユーザー数が多いゲームばかりのように感じられます。
ユーザー数が多く、世界からも注目されているゲームだからこそ、日本の更なる発展が見込まれるeスポーツが、より広く発信できるのではないかと考えられています。

 

「太鼓の達人」は日本の和楽器である太鼓を使った音楽ゲームになり、2000年代から続く大人気シリーズです。

今でも新しいソフトやスマホゲームが続々販売されていて、注目を集めているゲームです。

楽曲数も多く、かんたんレベルから鬼レベルまで楽しめ、フルコンボを目指すプレイヤーが増えました。

 

「パズル&ドラゴンズ」は2012年にスマホゲームとしてリリースされ、1800万ダウンロードを達成しています。

ゲーム性やキャラクターのクオリティが高く、世界で人気となっていることから絶大な人気があることが解かります。「モンスターストライク」も台湾版など、日本だけに留まらず世界累計ダウンロードは5,000万人を突破したとも言われています。ビリヤードのように引っ張ってぶつけるだけのゲームなので、小さい子供から中高年に至るまで幅広い人気を誇っています。

 

さらに「ポケモンGO」はGPS機能を活用したことで、現実世界を舞台としたゲームが話題となりました。
ポケモンGOは累計10億ダウンロードを突破したと言われていて、小さい子供から高齢者に至るまで幅広く利用されています。

ポケモンGOを始めれば、子供や孫とコミュニケーションが取れるということで始めた人も大勢いて、昔からのポケモンファンもハマったゲームです。

これらの大会を見ると、日本で人気を集めているゲームを大会化することで、幅広い年代の人にeスポーツを知ってもらえたのではないかと考えられています。

 

eスポーツがオリンピックの種目に

eスポーツは2024年に開催されるオリンピック・パラリンピックで、新種目として採用されるか検討されています。
将来的にオリンピックの種目となることも十分に考えられ、それに先駆けて2018年のアジア競技大会では、デモンストレーション種目としてeスポーツが採用されました。

 

2022年の大会では、正式にメダルがもらえる種目として採用されることが決まっていて、eスポーツで活躍したいという人も増えてくるでしょう。

 

ごく最近の話では、eスポーツのニューヨークで開催された世界大会では、なんと16歳の少年が優勝し、優勝賞金約3億3,000万円を手にしたことを覚えている人も多いでしょう。

こういったeスポーツがオリンピック種目になったり、様々な大会が行われるようになれば、今まで何の才能もないと思われていた人たちにもスポットライトを浴びることができ、新たな才能が開花することもあるでしょう。

 

eスポーツは夢のある仕事、魅力的なスポーツになるのではないでしょうか。
東京都で開催された「東京eスポーツフェスタ」は大成功となり、日本のeスポーツ市場を伸ばすきっかけになったのではないか、と考えられます。

 

今後も継続的にこういったイベントが行われると考えられるので、eスポーツに興味がある人やゲームの大会に参加したいという人は、事前にチェックしておいた方がいいでしょう。

eスポーツは世界各国から注目されています。
世界ではリアルスポーツのeスポーツ化も進んでいて、これからeスポーツは日本でも発展していくのではないかと考えられます。
eスポーツが日本で普及しきれないのは、eスポーツの認識が世界に比べて低い、という背景があるようです。
NRIが行ったアンケート調査では、「eスポーツと言う言葉は聞いたことがあるがよく知らない」、「言葉を聞いたことがない」という人が大半を占めていたそうで、もっと日本のeスポーツを知ってもらいたいということから、「東京eスポーツフェスタ」が開催されました。
このイベントにはたくさんの人が参加し、eスポーツをより多くの人に知ってもらえたのではないかと考えられます。
日本のeスポーツが、これからどんな発展を遂げるのかを見守りましょう。

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