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業界分析

2020.02.20 Thu.
ゲームだけじゃないUnity利用現場のいま

ゲームだけじゃないUnity利用現場のいま

「将来は、ゲーム開発の道を進みたい」と思っている人も、たくさんいるものだと思います。
ゲーム開発をするのであれば、「Unity」についての理解も必要になるでしょう。
Unityはゲームだけでなく様々なシーンで利用されることもあり、私たちの身近な存在になっていると言えるでしょう。
そんなUnityについて知っておくと、今後のゲーム開発に対しても大きく活躍できる可能性があるでしょう。

 

Unityとは何か?

プログラマーやシステムエンジニア、ゲーム開発の仕事を志すのであれば、まずはUnityについても理解しておきましょう。
Unityというのは、ユニティ・テクノロジーズが開発しているゲームエンジンのことを言い、このゲームエンジンはゲームを開発する際によく使用する機能を、手軽に使用できるようにまとめたものです。

数多く存在するゲームエンジンの中において、Unityは最も多く使用されているのが特徴になり、世界規模で見ると約100万人もの開発者が携わっていると言われています。

最近のゲームでいうと、「ポケモンGO」などがおなじみです。

ポケモンGOに夢中になった人もいるのではないでしょうか。
「ゲームを作ってみたいけどその方法がよく分からない」という方は、まずはUnityについての学習をおすすめします。

 

Unityでできることは?

Unityを使ってできること言えは、「ゲーム開発」と「XRコンテンツの開発」に大きく分類できます。

初めてUnityの名を聞く人の中には、「たったそれだけ?」、「もっとあるのではないか」と思っている人もいるかもしれません。確かに、Unityでできることが2つと聞くと少ないように思えますが、実際はそうでもありません。
ゲーム開発とXRコンテンツ開発について、詳しく紹介していきます。

 

◆ゲーム開発

まずはゲーム開発からですが、元々Unityはゲーム開発エンジンでもありますので、ゲームの開発は当然のことと言えるでしょう。

Unityと聞いてすぐに思いつくのが3Dゲーム開発ではないかと思われますが、実際は3Dだけでなく2Dゲームの開発も可能です。

さらにUnityは様々なプラットフォームに対応しているのが特徴でもあることから、パソコン向けのゲームを制作すれば、WindowsやMacを始め、他にもLinux、iOS、Androidにも対応できるのが大きなメリットと言えるでしょう。

 

PS4を始め、XboxやWii Uといった家庭向けのゲーム機にも対応していますので、Unityがあれば、ほとんど全てのゲーム機器に対処できると言ってもいいでしょう。

様々な種類のゲームに対応していることから、ゲーム開発の楽しみが広がっていくことが予想されます。

Unityは様々な可能性を秘めており、例えばVR内でゲームを作成できるツール「Carte Blanche 」もあり、これはUnite Tokyo 2018で発表されたものです。Carte Blancheを使用すれは、ゲーム開発をより視覚的に行うことができるようになることから、将来的にはゲーム開発に興味がある人全員が、より手軽にゲーム開発ができるようになるでしょう。

 

Unityは、そういう点もしっかりと想定しているようです。

Carte Blancheの利用でゲーム開発がより身近なものになり、多くの人がゲーム業界に参戦するかもしれません。このような便利なツールを使えば、ゲーム開発に対する難易度が下がってくる可能性もあります。

Unityの利用によって様々な種類のゲームを作ることができ、さらにプログラミングすることなく開発できるなど、Unityは多くの魅力を持っているのです。

 

◆XRコンテンツ開発

Unityはゲーム開発の他に、XRコンテンツの開発も可能です。

XRというのは、「VR」、「AR」、「MR」を総称したもので、それら全てがUnityを利用すれば開発できるのです。

VRは「Virtual Reality」の略称であり、「仮想現実」という意味になります。

これはディスプレイに映し出した仮想世界の中に、ユーザーが実際にいるような体験が可能な技術のことです。元々は、1930年代に広まった飛行機シミュレーターの技術に由来していますが、VR元年と称された2016年に、各メーカーによって様々なものが展開されるようになりました。

それ以降は多くのVRゲームがリリースされ、色々な種類のヘッドセットやVRゴーグルなどがお目見えすることになったのです。

 

ARは「Augmented Reality」の略称になり、日本語でいうと「拡張現実」になります。

VRが他の仮想空間を作るのに対して、ARは現実世界の中にCGなどを使用して作るデジタル情報を与えるものです。

これはつまり現実世界の中に仮想の現実を反映させることで、VRとは異なり、ARはあくまでも現実の世界が中心になります。

そしてMRは「Mixed Reality」の略称であり、日本語では「複合現実」という意味になります。現実世界に、仮想世界を重ね合わせることかできる技術です。

MRはARとは反対で、仮想世界が主体になるのが大きな特徴と言えるでしょう。

このように「VR」、「AR」、「MR」それぞれに特徴があります。

 

ゲーム以外のUnity

Unityはゲーム以外にも使用されているのが特徴であり、現在は様々な分野で活用されています。
その一例を紹介していきます。

◆自動車産業

自動車産業では、車のデザインを設計する際にVRを利用することがあり、現実に採用している企業も少なくありません。

アメリカで高い人気を博している自動車メーカーのアウディでは、自動車のデザイナースタッフがVR空間で様々なものをデザインしていることで話題になりました。

 

実際に紹介されましたので、ご存知の方もいるかもしれません。

自動車産業の場合には、顧客への説明や組立ライン、コンセプトカーのダッシュボードのディスプレイなどでもおなじみです。
その他にも様々なものがあり、例えばCADデータのエクスポートで有名なPiXYZと提携し、リアル感のある質感表現を実現するといった例もあります。今後も自動車産業では、その活用の場がさらに広がっていくことが期待されます。

 

◆医療現場

Unityは自動車産業だけでなく、医療現場でも大いに活躍しています。

医療現場でUnityを活用すれば、医師が把握できなかったことを知ることができるのです。

 

例えば3Dを活用すれば、関節の動きや生きた骨の動きをリアルに再現できます。さらに条件を細かく指定すれば、筋肉や骨自体を3Dで動かすことも可能ですので、まだ発見されていない病院や対処法などを把握できるかもしれません。自動車産業と同じように、医療現場も今後の発展に期待を持てるでしょう。

 

◆建築や宇宙開発

建築や宇宙開発の分野でもUnityは活躍しており、そこでも3D技術が重宝されています。

Unityを活用することで、建築や宇宙開発のさらなる発展を期待できるでしょう。

ゲーム開発でなくてはならないのがUnityですが、ゲーム以外でも様々な分野で活躍しています。
自動車産業や医療現場、建築や宇宙開発など様々な現場で活躍しており、今後の発展が期待されるところです。
これからゲーム業界での活躍を目指している方は、Unityの理解も忘れないようにしましょう。

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