プログラマーに憧れていたり、将来はプログラマーの仕事をしたいという希望を持っている人もたくさんいることでしょう。
現在ではプログラマーは人気の高い職種のひとつになり、希望している人も少なくありません。
プログラマーはSEよりも年収が低いと言われていますが、フリーランスのプログラマーの中には、年収一千万円を超える人も大勢いると言われています。
そんなプログラマーの年収の実態について、迫ってみたいと思います。
システムエンジニア(SE)とプログラマー
まず最初に、システムエンジニア(SE)とプログラマーの違いについて知っておくことが大前提です。
それぞれの仕事の内容などを把握しておきましょう。
◆システムエンジニア(SE)の仕事内容
パソコンを使った仕事などをする際に必要となってくるのがソフトですが、便利なソフトを使用するためには、専門の人から開発してもらう必要があります。
そのための仕事をしているのがシステムエンジニア(SE)とプログラマーであり、何かしら新しいソフトウェアを完成させるためには、SEとプログラマーのそれぞれの力が必要になるのです。
最初に稼働するのが、システムエンジニア(SE)になります。
システムエンジニアは、ソフトウェアの制作を依頼してくるクライアントの「このようなソフトを作って欲しい」、「こういうものが作りたい」といった様々な希望や要望などをヒアリングして、プログラムに対する要望を正確に把握した後、必要となるプログラムの基本を設計することになります。
ソフトウェアの内容にもよりますが、複雑なものになると完成するまでには、ある程度の日数を要することもあるでしょう。
そういうソフトウェア開発にかかる期間や開発費用などの交渉も、並行して進めるのがSEでもあるのです。決まった基本設計をプログラミングで実現できるようにして、そのレベルにまで持っていくのがSEの大切な仕事と言えます。つまりはシステムエンジニアというのは、ソフトウェアの開発を依頼するクライアントとコミュニケーションをしっかり取りながら、必要なシステムを構築していくことになります。
◆プログラマーの仕事内容
プログラマーというのは、プログラム言語を駆使して様々なソフトウェアを制作する専門家です。
コンピュータープログラムを始め、物流や金融のシステム、Webサイトやスマホアプリなど、様々な種類のソフトウェアを作っています。
最初にシステムエンジニアが依頼者の要望から必要なプランを設計して、その案を基にしてプログラマーがプログラムを構築していくのが一般的です。
実際に制作するソフトウェアにもよりますが、エンジニアが作成した設計書を自分自身で解釈しながら解き、それを上手くプログラムに変換していくことになります。
その工程が最も難しいとも言われていて、そこがプログラマーとしての腕の見せ所でもあると言えるでしょう。
プログラマーの仕事はコツコツすることが多いのが特徴ですが、だからこそ依頼するクライアントの希望通りのソフトウェアが完成したときの喜びは格別、とも言われています。
ひとつの仕事をやり遂げた達成感を味わえるというのが、プログラマーの魅力でもあるのです。
コンピュータープログラムは、今や私たちの日常生活にとっては欠くことのできない大切なものになっています。身近なものとしては、電子機器や家電製品などがあり、それ以外にも様々なところでプログラムが適用されているのです。プログラマーの仕事内容や活躍できる世界は、年々広がっています。
システムエンジニア(SE)とプログラマーの年収
システムエンジニアとプログラマーの仕事内容が解かれば、核心である年収も想像できるようになると思います。
エンジニアとプログラマーの年収は、それぞれの仕事内容によって決まります。
◆システムエンジニアの年収
システムエンジニアですが、こちらは厚生労働省の賃金構造基本統計調査が参考になります。
統計は平成28年に発表されたもので、それによるとエンジニアの全国平均年収は550.8万円です。
これをどう見るかにもよりますが、調査書に記載されている全職種の合算平均年収が454.3万円となっていますので、それと比べると高くなっています。
つまりシステムエンジニアは、他の職種よりも平均年収は高めと言えるのです。
これは過去の情報を見ても同じで、過去5年間の統計ではコンスタントに500万円を超えるなど、比較的安定していると言えるでしょう。システムエンジニアの場合は、年齢が上がると共に平均年収も一緒にアップしているのが特徴になり、年収の上限がピークに達するのは男女それぞれ50代になっています。
ただ女性のSEにはある特徴があり、5〜9年目に突入すると収入の伸びが鈍る傾向にあるようです。
さらに実際に仕事を行う職場によっても、年収に差が出ることがあります。
◆プログラマーの年収
プログラマーもシステムエンジニアと同じように、厚生労働省の調査を基に算出された統計を見ることができますが、それによるとプログラマー全体の平均年収は414.6万円となっています。
これはシステムエンジニアよりも低くなっていて、約130万円は少ない金額です。
プログラマーの場合はそれ以外にも違いがあり、性別や年齢によっても平均年収が変わってきます。
例えば性別の場合は、男性の平均年収は425万円、女性は372万円です。
これからも分かるように、プログラマーの年収は男女の別で大きな違いがあることが分かります。そして年収上限のピークは、エンジニアと同じように50代にピークを向かえています。
プログラマーは、実際に開発するシステムで使用するプログラミング言語や、それに対して求められるスキルも異なるのが特徴であり、当然ですが幅広い言語に対応できた方が年収がアップするようです。
「Visual Basic」や「C」、「C++」など様々ですが、プログラマーで年収のアップを図りたい方は、言語についても勉強しておく必要があるでしょう。
フリーランスのプログラマーの平均年収
プログラマーはシステムエンジニアよりも平均年収が低くなっていますが、これがフリーランスになると、また事情が変わるようです。
フリーランスのプログラマーの中には、年収一千万円を超える人も多いと言われています。
そのためゲーム業界への就職を希望する人も多いのかもしれません。
どうして一千万円も稼げるのかですが、それは雇用の形態に秘密があります。
フリーランスのプログラマーというのは、一般社員のように、ある特定の企業に所属していません。そのためプロジェクトや時間単位での活動が可能になり、様々な企業と契約を交わすことができるのです。それが一千万円など、大きな数字に繋がっていくことになります。
フリーランスのプログラマーの年収に憧れて、ゲーム業界への就職を考える人も増えてくる可能性があります。
ただフリーランスとして活躍するためには、これまで培ってきた知識や技術を上手く活用するなど、スキルも重要になってきますので、その点の理解も必要です。
プログラマーやシステムエンジニア(SE)に憧れて、ゲーム業界への就職を希望する人もいるでしょう。
プログラマーは、SEよりも年収が低いと言われていますが、フリーランスのプログラマーの中には年収一千万円を超える人もザラにいるなど、それに魅力を感じる人が多いのでないかと思います。ただそれだけの年収を稼ぐためには、ある程度の努力が必要であることも忘れてはいけません。