Proxy
Proxyとは、オブジェクト指向プログラミングにおける23種類の公式、デザインパターンの1つです。このデザインパターンはオブジェクトの構造に関係するパターンです。
Proxyパターンは、一言でまとめるとあるオブジェクトに処理を行わせる際に、そのオブジェクトの代理に処理を任せるというパターンです。このProxyは「代理人」という意味の英単語であり、文字通り処理を代理のオブジェクトに行わせます。これにより、ある処理を把握しているオブジェクト一つがあれば、他のオブジェクトがそれを仲介して処理させることができるようになります。例えるならば、会社等で社内ルールを取り仕切る部署が一つあれば、社内ルールで分からないことがあればそこに問い合わせすれば、問題は解決しますので、全員が全てのルールを把握する必要はなくなるといったイメージです。
Proxyはリソースの使い回しやメモリ節約を実現できるパターンです。Proxyパターンの実装は、共通の親クラスを持つ本人クラスの代理人クラスを同一インターフェース
で実装し、代理人クラスに本人クラスが委譲することによって実現します。代理人のメソッドが呼び出された際に本人クラスのメソッドを呼び出すように設計することで、最低限のオブジェクトで処理することが可能です。