FLASH

　Flashとは、グラフィックスやアニメーションを用いたWebコンテンツを作製する技術です。動きのあるコンテンツを作製できることから、ゲームプログラミングにも用いられ、インターネット上で広く普及しています。
　Flashの歴史は1996年にアメリカの会社、フューチャーウェーブ・ソフトウェアがアニメーションデータを作成するソフト「FutureSplash Animator」とその再生を行うためのプラグイン「FutureSplash Player」を開発したことから始まります。後にこれをマクロメディアというソフトウェア会社が会社ごと買収し、FutureSplashの頭文字「F」と末尾の「lash」から略称を作り出し、「Flash」として、Shockwaveシリーズと組み合わせて「Shockwave Flash」としました。その後は、「Adobe Flash (Macromedia Flash)」という名称で呼ばれており、アドビシステムズという会社が開発を行っています。2016年にAdobe AnimateというFlash技術を継承したソフトウェアも開発されました。
　Flashはベクタ形式と呼ばれる画像形式を採用しています。画像にはベクタ形式とラスタ形式があります。一般的な画像データはラスト形式と呼ばれ、画像の絵をピクセルと呼ばれる非常に小さな色の点の集まりで構成されています。一方でベクタ形式は、「ある地点からある地点への直線、曲線」「ある点を中心とした円」等の様な情報によって、画像が書かれています。単純な図形やイラストの場合、ベクタ形式のほうがサイズが軽く収まります。
　Flashを用いたゲーム、Flashゲームとしてインターネット上で幅広く利用されていますが、近年スマートフォンが増えたため、スマートフォンに対応できなかったFlashサービスがHTML5で書きかえられるというケースもあります。とはいえ、広く普及していたためか、今でも利用されます。